米の民間輸入4万8000t 2か月で昨年分超す2025年11月7日
1kg341円の関税を支払って外国産米を輸入(枠外輸入)する量が増えている。農水省のまとめによると今年7月と8月の2か月で昨年1年間の輸入量を超えた。
農水省のまとめによると2024年7月から25年6月までの1年間の枠外輸入量は4万1249tで前年の59倍となった。国別では米国産米が2万9716tで72%を占めた。
その後も輸入量は増えており、7月と8月で4万1565tとなり、昨年1年分を超えた。9月の輸入量6534tを加えると3か月で4万8099tとなっている。
このうち米国産米は4万1376tと86%を占めている。
国内の米価が高騰し国家貿易で行われるSBS輸入の年間上限10万tは全量落札され、枠外関税を支払って主食用米を輸入する動きが拡大している。
10月31日に開かれた農水省の食糧部会では米穀店経営の委員から業務用向けの取引先からは安価な輸入米の供給を依頼される実態が報告され、輸入米の扱いがないことから取引休止に追い込まれるおそれも出てきている実態が報告された。また、主食用米の需給見通しには輸入米は含まれていないが、今後は考慮すべきではないかとの指摘もあった。
農水省担当者は「主食用の需給に影響があることは間違いない。強い危機感を持っている」との考えを示し、今後、国産米の価格が落ち着いたときに、米輸入の動向がどうなるか注視していくとしている。ただ、一方で食糧部会では生産者委員から国産米の急激な値下がりで離農が加速するのではないかとの懸念の声も相次いだ。
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