生乳生産量 前年度下回る見込み-28年度見通し Jミルク2016年1月28日
(一社)Jミルクは1月27日、28年度の生乳・牛乳乳製品の需給見通しを公表した。
生乳生産量は北海道では26年11月以降、前年を上回って推移しており、今後も引き続き前年度を上回る見込み。全国の年度計では前年比101.2%の見通しとなっている。
28年度の生乳生産量は北海道では生産の主力となる2~4歳の乳牛頭数が前年度を超えて推移したため、前年度を上回る393万1000tと前年比100.9%の見込み。一方、都府県では前年度比97.8%の344万3000tの見込み。結果、全国では前年度をやや下回る737万4000t(同99.4%)の見通しとなっている。
28年度の牛乳等の生産量の見通しは「牛乳類」の堅調なトレンドが継続し、年度計で同99.1%の見通し。「はっ酵乳」は引き続き堅調な需要が見込まれ同102.5%の見通しとなっている。
乳製品需給の見通しは脱脂粉乳・バターともに国内生産量は前年度をやや下回る見通しとなっている(脱脂粉乳13万2200t・前年比99.2%、バター6万6700t・同99.3%)。
一方、脱脂粉乳の需要量は前年度を上回り13万7800t(同102.1%)、バターはほぼ前年並みの7万4800t(同100.0%)。そのため国内生産量が需要量を下回る状況が今後も続くと見込まれる。
生乳生産量が全国ベースで前年度を下回る動向をふまえ、Jミルクは酪農関係者が一体となって計画的な乳牛資源の確保とともに、今後策定されるTPP対策や、現在実施されている施策効果を見極め、将来にわたって生産意欲が持てるような取り組みを着実に推進することが重要だとしている。
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