牛乳の購入頻度 増加傾向に-Jミルク調査2015年12月16日
(一社)Jミルク(宮原道夫会長)は12月14日、「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2015」の速報値を公表した。それによると牛乳類の購入頻度が増えていることが分かった。
Jミルクはインターネットを活用した消費者アンケート調査を年1回実施している。
今年度は第一次調査として10月に15~70歳代の男女を対象に調査した。サンプル数は1万488。
今回の調査で牛乳類の購入頻度が増加する傾向にあることが示された。「ほぼ毎日」と「週4~5回」を合わせた購入者率は2013年では9.8%だったが2015年では17.9%に増えた。一方、"購入なし"を含む「週1回未満」は13年では42.0%だったが15年では36.9%に減少した。
牛乳類の1回あたりの購入量は「2リットル以上」は13年24.3%、15年24.8%と横ばいだが「500ml以下」を購入すると答えた回答者が13年では11.6%だったが15年では17.0%へと増えた。
飲用頻度も増える傾向にあることが示された。牛乳類を「毎日飲む」は13年29.6%、14年28.3%と2012年の調査開始以来減少傾向が続いていたが、15年は31.0%と初めて「毎日飲む」が増加に転じた。一方、「飲まない」は13年は16.2%だったが15年は14.5%へと減少した。
牛乳類の飲用頻度は年齢が高いほど、また男性より女性のほうが高い。「毎日飲む」は女性の35.4%に対して男性は28.3%だった。ただ、女性でも「15~19歳」は20.4%と低い。男性では「20~29歳」がもっとも低く20.7%だった。
また、男性で「毎日飲む」は40歳代まで20%台だが、50歳代からは33.1%へと一気に高くなる。
牛乳類の飲用機会は男女とも約半数が「朝食中」。女性は男性にくらべて「おやつ・間食中」、「コーヒーを飲む時」が多い。
「牛乳が大切な食べ物」という意識も増えている。「とても思う」と「思う」の合計が13年では37.7%だったが、15年では43.0%になった。
男性では「とても思う」が全体で19.0%。女性の24.0%より低い。ただし、男性の「15~19歳」では22.9%と平均よりも高い特徴が見られた。一方、女性の同年齢では18.0%と女性の年齢層のなかでもっとも低かった。 牛乳の値上げと飲用の増減についての調査では、値上げを「とても実感した」が23.0%あった。ただし、このうち「飲用増加」は30.2%で「飲用減少」24.5%より多い。「飲用不変」が20.1%だった。牛乳値上げを「やや実感した」を合わせると約8割が実感したが、飲用の増減には大きく影響したとはいえないとJミルクは分析している。
バター不足について「実感」した人は約7割。焦って購入した人は15%程度で女性のほうが多いことが示された。
(関連記事)
・新たに牛乳ヒーロー&ヒロイン誕生-Jミルク (15.12.15)
・『第3回牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール』表彰式開催 Jミルク (15.11.19)
・「平成27年度酪農乳業みらいセミナー」全国4会場で開催 Jミルク (15.09.07)
・「牛乳で熱中症対策」2015年度版作成 Jミルク (15.06.04)
・Jミルクブロック会議開催 3か年の事業方針などを説明 (15.04.15)
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 島根県2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県全域で多発のおそれ 栃木県2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日
-
近大農学部学生が栽培「なら近大農法(ICT農法)メロン」販売 豊洲市場ドットコム2025年7月15日
-
マンゴー・みかん・黄桃・パインが詰まった「白くまバー」発売 セブンイレブン2025年7月15日
-
ブラジルのタマネギ専門種苗会社「アグリトゥ・セメンテス」を買収 サカタのタネ2025年7月15日
-
ハイブリッドラジコン草刈機「神刈 RJ1016」レンタル開始 アクティオ2025年7月15日
-
【役員人事】サカタのタネ(8月26日付)2025年7月15日