「健康志向」の高まり継続-消費者動向調査2017年9月19日
日本政策金融公庫農林水産事業が7月に実施した29年度上半期消費者動向調査で、現在の食の志向は、「健康志向」が14半期連続で最多回答となった。また、食料品購入や外食の際に「国産品かどうか」を「気にかける」と回答した人は約8割だったが、同時に外食時には「気にかけない」は約6割となり、外食時には気にしない傾向がうかがえた。
「健康志向」の回答率は44.6%で14半期連続で最多回答となった。次いで「経済性志向」(32.8%)、「簡便化志向」(31.4%)でこれらが引き続き3大志向となっている。
「健康志向」は上昇傾向にあるが「経済性志向」は4回連続で低下している。そのため「健康志向」と「経済性志向」との差は拡大傾向にある。今回の調査では10ポイント以上の差があることも示された。
今後の志向については3大志向が続く見込み。そのうち「健康志向」は現在より2.5ポイントと上昇するが、「経済性志向」は0.4ポイント、「簡便化志向」は3.2ポイント低下する。消費者は食に対して健康面をより重視していく方向が示された。
「食料品を購入するときに国産品を気にするか」について、「気にかける」が79.2%となった。ただ、「外食するとき国産品かどうかを気にかけるか」では「気にかける」は31.6%と3半期連続で低下した。
食料品を買うときは国産であるかを気にするが、外食時には気にしない人が多いことが示された。 輸入食品とくらべ、どのくらいの価格差なら国産品を選ぶかという、いわゆる価格許容度は、「割高でも国産品を選ぶ」は63.9%だった。前回よりやや低下したが、依然として高い割合となった。また「3割高を超える価格でも国産品を選ぶ」は2割を超えた。
(関連記事)
・「金芽ロウカット玄米」健康食品認定取得(17.06.21)
・JAしまね 金芽米で健康増進へ 東洋ライスと業務提携(17.04.20)
・高齢化社会で助けあいの力が求められる JA助けあい組織全国交流集会・JA健康寿命100歳サミット(16.11.11)
・JA健康寿命100歳弁当 「5色を食べて達者が一番」部門・JA大阪南が受賞(16.10.14)
・「割高でも国産」が6割 健康志向が12半期連続最多 日本公庫(16.09.02)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(134)-改正食料・農業・農村基本法(20)-2025年3月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(51)【防除学習帖】第290回2025年3月22日
-
農薬の正しい使い方(24)【今さら聞けない営農情報】第290回2025年3月22日
-
政府備蓄米 JA全農 初回入札で13万2000t落札2025年3月21日
-
配合飼料供給価格 1t400円値下げ 4‐6月期 JA全農2025年3月21日
-
鶏卵 夏以降、生産回復し価格落ち着きか 需給見通し検討委2025年3月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】商品券ばらまきで馬脚 「苦しい日本に向かって『楽しい日本』を振りかざすヒラメ男の無神経」2025年3月21日
-
国際協同組合年2025で危機を好機に 日本共済協会が「IYC2025の意義」セミナー(1)2025年3月21日
-
国際協同組合年2025で危機を好機に 日本共済協会が「IYC2025の意義」セミナー(2)2025年3月21日
-
米輸出に意欲 担い手への新たな支援も 江藤農相2025年3月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国内供給を放置して進む輸入米と輸出米の危うさ2025年3月21日
-
【インタビュー】JA全農酪農部 深松聖也部長 結集力で日本の酪農を守る2025年3月21日
-
(427)卒業式:2日前と前日【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月21日
-
肉用鶏の衛生水準の向上等に関する検討会 中間取りまとめを公表 農水省2025年3月21日
-
個人番号の利用目的の変更 農林中金2025年3月21日
-
【Jミルク需給変動対策】初の155億円規模基金 非系統含む全酪農家、業者参加を2025年3月21日
-
みちのく産小麦使った喜多方ラーメン 特徴はもちもち感とコシの強さ JA会津よつば2025年3月21日
-
県産野菜、鍋で食べやすく れんこんのシャキシャキ感に合う上品なつゆの風味 JA全農いばらき2025年3月21日
-
日本の小粋な白ワイン 2023農民ドライ ココ・ファーム・ワイナリー2025年3月21日
-
環境配慮の理解が進んだ消費者は農産物に最大16%上乗せしても購入 NTTデータ経営研究所「環境配慮型食品に関する消費者調査」2025年3月21日