「金芽ロウカット玄米」健康食品認定取得2017年6月21日
東洋ライスシンガポール政府から
東洋ライス(株)(本社:東京都中央区、雑賀慶二社長)は、シンガポールで、健康効果が高く食味の良い「金芽ロウカット玄米」を、機能性を持った「メディカルライス」として、本格販売を開始する。
シンガポール政府健康促進局が、安全で健康に良い食品・食材に付与する「Healthier Choice Symbol」(以下ヘルシアチョイス)認定を、このたび「金芽ロウカット玄米」が取得した。
東洋ライスは、この認定取得を受け、6月19日にベルサール八重洲において「国家的課題の解決に向けた、機能性米による海外モデルケースについて」の記者発表会を開催した。
発表会で同社の雑賀慶二社長は、現在の日本が直面している問題について「人口減少もあり、コメの消費も落ちている。それは水田維持が困難になることで、国家的見地からみると大きな問題だ。水田は単にコメを作っているだけではなく、さまざまな役割を果たしている。そうした状況を改善していくことが必要」とした。
また「一番大きな問題は、現在年間約41兆円の医療費が毎年1兆円づつ増えており、その削減は国家的課題」と述べた。
また、私見と断ったうえで「日本にはおコメという素晴らしい食品があり、それは生薬でもある。薬食同源・医食同源という考えが東洋医学の基になっているが、もともと病気にならないための食べ物という考えを広めていくべきだと思う」と語った。
それらの課題を解決する鍵は、栄養と美味しさを両立させた機能性米で、メディカルライスとして位置付けられる「金芽ロウカット玄米」・「金芽米」の摂取・消費にあるということだ。 シンガポール政府は国民に対し、糖尿病等の原因になるとして白米の摂取を控えるよう呼びかけているが「金芽ロウカット玄米」がヘルシアチョイス認定を取得したことから、取扱店が現地大手スーパーなど34店に一挙に拡大した。
また5大私立病院の一つは療法食として採用を決め、国立料理学校での採用とレシピづくりも始まったという。
同社がシンガポールに輸出している「金芽ロウカット玄米」の原料米は、「島根県産きぬむすめ」、「金芽米」の原料米は「長野県産コシヒカリ」を使用している。
JA全農長野、島根県農業協同組合と同社は、連携協定を結び事業を推進しているが、日本産米の海外における新規需要を創造することで、両県は計画的な作付けが可能になり、コメ生産者の大きな励みになるなど、農業の活性化にも役立っている。
(写真上から)メディカルライスで医療費削減を説く雑賀社長、シンガポールで販売される金芽ロウカット玄米
(関連記事)
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