脱脂粉乳 在庫10万t超 4月統計2022年5月27日
農林水産省が5月25日に公表した4月分の牛乳乳製品統計によると脱脂粉乳の在庫量が10万tとかつてない水準に積み上がったことが分かった。
生乳生産量は65万6967tで前年同期に比べ2.0%増加した。
牛乳生産量は26万871klで前年同月に比べ0.5%増加した。加工乳・成分調整牛乳生産量は3万1457klで同1.6%増加した。
生乳のうち乳製品に仕向けられた内訳は、全粉乳が1020tで同19.4%増、脱脂粉乳が1万5245tで同7.9%増、バターが7411tで同5.0%増となった。
在庫量は全粉乳4196tで同15.1%増、脱脂粉乳10万652tで同20.1%増、バター3万9953tで同1.7%増となった。
脱脂粉乳の在庫量は昨年4月は8万4000t、今年3月末は9万8000tだった。
高水準の在庫量が続いており、Jミルクは4月から脱脂粉乳の在庫削減に向けて国の拠出(28億円)と生産者・乳業者の拠出(40億円)で基金を造成し、国産脱脂粉乳の飼料用への転用や、輸入調製品との置き換え、海外輸出を行うことにしている。
対象数量は2万5000t。このほかホクレンは独自に4000tの追加対策を行うことにしている。それでもJミルクの見通しでは来年末の在庫量は10万tを超す見通しとなっている。
Jミルクが毎週公表する需給短信では、例年はゴールデンウィーク明けの気温上昇にともない牛乳類の需要は増加する傾向があるが、今年はそれが見られずとくに家庭内消費は低迷している。需給改善に向け、牛乳乳製品の消費拡大が求められている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日