【年頭あいさつ 2023】佐藤雅俊 雪印メグミルク株式会社 代表取締役社長2023年1月3日
佐藤雅俊
雪印メグミルク株式会社
代表取締役社長
謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、旧年中は格別のご支援、お引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。新年を迎えるにあたりご挨拶を申し上げます。
わが国経済は、個人消費に緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、ウクライナ情勢の長期化や為替変動の影響などもあり、先行きは不透明な状況が続いております。食品業界においては、世界的な原材料価格やエネルギー価格等の高騰により、様々な商品の値上げが続いており、消費マインドに影響を与えています。また、外食需要はコロナ禍からの回復が見られるものの、依然としてその途上にあります。
経営環境は、変化の大変激しい中にありますが、弊社グループは、対処すべき課題を明確にし、ひとつひとつ着実に取組みを進めてまいります。
現在、2023年度を初年度とする新たな中期経営計画を策定しています。2年後の2025年度は、私たちの前身企業の一つである雪印乳業の創業から数えてちょうど100年となります。環境が激変する中、次の中期経営計画は、環境変化への強靭性を獲得し、新たな100年に向けた成長の基盤を作る期間にしたいと考えています。また、世界の食料需給や日本の酪農の状況を考えると、もう一度国内の生乳生産基盤を盤石なものとするために、弊社グループとして貢献できることを、計画の中で示したいと考えています。
弊社グループの創業者達は、「酪農は大地の力を豊かにし、その豊かな大地から生み出された牛乳・乳製品は、最高の栄養食品として、健やかな精神と強靭な身体を育む。」という崇高な理想である創業の精神「健土健民」を掲げ出発し、循環農法の普及を通じて持続可能な酪農業を目指しました。これはまさに現代のサステナビリティにも通じる考え方だと思います。私たちは、この創業の精神「健土健民」を受け継ぎ、現代に求められるサステナビリティ経営として進化させ、健全で、豊かな環境を、次世代に継承することのできる、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
弊社グループの強みは、乳(ミルク)そのものが秘める可能性と、これまで築き上げた「ミルクバリューチェーン(酪農乳業を原点として広がる、当社グループの幅広い機能や知見)」にあり、コーポレートスローガンには「未来は、ミルクの中にある。」と掲げています。そしてこれからは、更なる広がりと深さをもって、様々な社会課題を解決しながら、いつの時代にも社会から必要とされる企業を目指して参りますので、本年も一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
末筆ではございますが、皆様の益々のご発展とご多幸を祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
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