牛乳など55万本を無償提供 東北・関東エリアの子ども食堂とフードバンクへ JA全農2023年3月16日
JA全農は1月と2月、生乳生産者団体の東北生乳販売農業協同組合連合会、関東生乳販売農業協同組合連合会と連携し、東北・関東エリアの子ども食堂やフードバンク計442か所へ、牛乳と生乳使用率90%以上のコーヒーミルクの計55万本を無償提供した。
東北・関東のフードバンク・子ども食堂へ提供された牛乳とコーヒーミルク
円安やウクライナ情勢などの影響で、生乳生産にかかる飼料や燃料などが高騰し、酪農経営は厳しい状況にある。また、長引くコロナ禍の影響で業務用を中心に牛乳・乳製品の需要が減少。一方、家庭の経済環境悪化などで、学校給食の休止期間となる冬・春休みに十分な食事や栄養をとれない子どもたちがいることも懸念される。
JA全農は学校給食の休止などで需要の落ち込む冬休み期間に乳業と連携し、賞味期間が長く常温保存可能な牛乳とコーヒーミルクを製造。子ども食堂やフードバンクへ提供することで、需要減少への対応や子どもたちの健康を守るための支援を行った。
森乳業(埼玉県行田市)の協力で、学校給食と同じデザインの常温保存可能牛乳を届けた
今回で5回目となる同取組では、子どもたちの牛乳の飲用習慣付けを目的に、Jミルクの協力を得て、カルシウムについて分かるリーフレットとコップに貼るシールも提供。Jミルクは、「学校給食のない日も、おうちで牛乳を飲もう」をテーマに、小・中学生を対象として、家庭での牛乳飲用・利用の促進のための取り組み「土日ミルク」を、学校や地域などと連携して展開している。
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