多機能尾部センサで疾病罹患子牛の行動・生理的特徴を明らかに 農研機構2026年1月28日
農研機構、麻布大学、北海道立総合研究機構、明治大学、全国酪農業協同組合連合会の共同研究グループは、独自に開発した多機能尾部装着型ウェアラブルセンサを用い、約300頭の子牛を対象とした大規模なフィールド試験を実施。得られたセンサデータから、疾病に罹患した子牛は健康な子牛に比べて活動強度が低く、伏せている時間が長く、体表温が高い傾向が見られた。これら複数の指標を総合的に解析し、機械学習を活用して疾病検知モデルを構築した結果、子牛の疾病を一定の精度で判別できることを実証した。
多機能尾部センサ(A)と装着器具(B)、装着時の様子(C)
農研機構では、省力的かつ高精度な家畜の健康管理を実現するアプローチとして、牛の尾の根元に装着するセンサの開発を主導し、「多機能尾部装着型ウェアラブルセンサ」を開発した。
このほど農研機構、麻布大学、北海道立総合研究機構、明治大学、全国酪農業協同組合連合会の共同研究グループは、約300頭の子牛を対象に農研機構で開発した多機能尾部センサを装着した大規模フィールド試験を実施。疾病罹患子牛の特徴を解析した結果、活動強度が健康な子牛よりも低く、横臥時間が長く、体表温が高い傾向がセンサデータから得られた。
さらに、これらのデータをもとに複数の指標を総合的に解析し、機械学習を活用して疾病検知モデルを構築した結果、疾病罹患子牛と健康な子牛を一定の精度で判別できることを実証。この成果は、省力的かつ高精度な子牛の健康管理の実現に資するもので、将来的には、同技術のさらなる改良に加え、本研究で得られた知見を自動哺乳機やカメラ画像解析などのウェアラブル以外のセンシング技術と統合することにより、疾病タイプの識別や検知精度の一層の向上が期待される。
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