「身を切る」覚悟で 全農の事業改革で奥野会長2016年9月9日
JA全中が8日明らかにしたJAグループの自己改革の具体策と提案について、JA全中の奥野長衛会長は同日の記者会見で「わが身を切る覚悟で、今までにない決断と思っている」と、JAグループの決意を述べた。特に肥料を中心とする生産資材の価格引き下げで、業界再編も含め、生産・流通体制の改革が必要との認識を示した。
自己改革の具体策と提案「『魅力増す農業・農村』の実現に向けたJAグループの取り組みと提案」は、肥料・農機などの資材価格引き下げで、JAグループの経済事業を担うJA全農の取り組みが中心となっている。奥野会長は「完全ではないが、各連合会が共同してつくったものだ。こうした体制ができたことは改革の一歩前進だ」と組織横断で取り組んだことを評価。そのうえで「世の中の変化に応じながら、もっと詰めていく必要がある」と述べた。
また資材価格の引き下げには、JAだけの問題ではなく肥料の輸入、農機の機種の絞り込み、ジェネリック農薬の拡大などによる全農の子会社やメーカーを含めた業界の再編も必要との認識を示し、国の支援を求めた。さらに青果物の買い取りや直接販売、実需者への精米の販売など「JA組織としてリスクをとる」との決意を示した。なお、コスト引き下げ目標の数値がないことについては、今の段階ではできないとして将来に含みを持たせ、「まず道筋をつけることが大事だと、今回の提案を評価した。
(写真)記者会見で意見を述べる奥野会長
(関連記事)
・農家手取り確保で提案 生産資材価格引き下げも JAグループ (16.09.09)
重要な記事
最新の記事
-
米価「下がる」見通し判断 さらに増える 米穀機構調査2025年12月4日 -
【特殊報】ピーマンにクリバネアザミウマ 県内で初めて確認 茨城県2025年12月4日 -
【特殊報】ナガエツルノゲイトウ 県内で初めて確認 群馬県2025年12月4日 -
【特殊報】カキ等の果樹にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 岐阜県2025年12月4日 -
【特殊報】トルコギキョウ斑点病 県内で初めて確認 秋田県2025年12月4日 -
【特殊報】クモヘリカメムシ 県内で初めて発生を確認 秋田県2025年12月4日 -
【注意報】マンゴーにハダニ類 宮古島で多発のおそれ 沖縄県2025年12月4日 -
「適正な価格形成」 重要性高まった一年 山野全中会長が5大ニュース選定2025年12月4日 -
「このままでは暴落」 神明社長、米生産者大会で 消費減退に懸念2025年12月4日 -
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】ドイツ人と白ご飯2025年12月4日 -
お正月の伝統花材「松・千両」の消費と生産が減っている【花づくりの現場から 宇田明】第74回2025年12月4日 -
囲炉裏・ストーブて焼いたギンナン【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第367回2025年12月4日 -
大人気小説「薬屋のひとりごと」とコラボ「日向夏」を販売中 JAタウン2025年12月4日 -
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」鳥取県で開催 JA全農2025年12月4日 -
【2030年度北海道新酪肉近】「需給均衡拡大路線」を選択、カギ握る消費拡大2025年12月4日 -
県下JAの「特退共制度」加入100%を実現 JA和歌山中央会に感謝状 JA全国共済会2025年12月4日 -
新組合長に38歳の長野桃太氏が就任「村おこしの先を実践」馬路村農協2025年12月4日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(上) 効率化、省力化を賢く2025年12月4日 -
農業経営計画策定支援システムの開発 スマート農業経営指標を公開 農研機構2025年12月4日 -
施設管理・警備子会社の株式をALSOKに譲渡 クボタ2025年12月4日


































