商談会盛況 昨年超の成約も 156団体出展2017年3月7日
第11回JAグループ国産農畜産物商談会
JAグループは3月7日と8日、東京国際フォーラムで「第11回JAグループ国産農畜産物商談会」を開催。全国156団体が出展した。7日にはオープニングセレモニー、第3回JAグループ6次産業化商品コンテスト表彰式も開かれた。
開会にあたり、JA全農の中野吉實会長は東日本大震災から6年経過することに触れ「福島を中心に風評被害が根強い。JAグループも産地との連携や食文化を発信し復興の取り組みを継続。支援していく」と語り、「農業の課題を明確にして組合員の期待に応えていきたい」と挨拶した。
礒崎陽輔農林水産副大臣は、「バイヤーと、市場のニーズを意見交換する」など活発な商談会への期待を述べた。浅田克己日本生協連会長は昨年から出展している全漁連について「協同組合間の連携に敬意を表したい」と評価した。
◆バイヤーの足を止める工夫も
米に力をいれるJAでは、県内外のキャンペーンなどで活躍するミスあきたこまちなどと一緒にPR。衣装などが目をひき、試食の振る舞いにも手が伸びていた。
またJA全農いばらき 園芸部VF課ではマッシュルームの栽培をみせる工夫も。担当の千田潤氏は「昨年からこの展示を始めたが、足を止めてくれるひとが多くなった。バイヤーの方々もほ場にいったことはあっても屋内施設までは行くことがあまりありません。面白いと好評です」と話す。 齋藤健農林水産副大臣もブースを見学。昨年4月に熊本地震のあったJA阿蘇にエールを送った。
協同組合間連携として今年は初の出展となったJF香川漁連は讃岐サーモンをPR。販売事業部販売課の中村泰徳主任は「全漁連から誘いがあって初出展。これまで出展している商談会は魚専門ばかり。初めてのことなので、どんな方とやり取りできるかとても楽しみ」と意気込みをみせた。
会場内での商談とは別に、事前予約で、バイヤーと出展者が「個別商談会」できる15ブースを会場外に用意。25分間隔で7日に14回、8日に12回行なわれるが、既にすべて予約で埋まっており、昨年以上の成約が期待できそうだと事務局はみている。
◆「細部までこだわり」がポイント
第3回JAグループ6次産業化商品コンテストの表彰式も同日、同じ会場で行われた。応募総数55商品の中から8人の審査委員が審査し、▽地域自慢のカレー部門、▽ご飯のおとも部門、▽子どもに食べさせたいおやつ部門、▽農産物を飲みつくす部門、▽隠し味はこれだ部門と、販売前の商品を対象に新設された▽磨けば光る! 6次化の原石部門の計6部門で受賞者を決定した。
審査委員長を務めた(株)福島屋の福島徹会長は、どの商品も素晴らしかったとしたうえで「こまかいところまで配慮されているかがポイントとなった」と講評した。
(写真)開催を祝した鏡開き、試食から話が弾む、賑わう会場、ミスあきたこまち、マッシュルームの栽培を展示、ネギの試食を食べた後に品種を尋ねるなど専門的な会話が飛び交った、JA阿蘇のブースを訪れる齋藤健農林水産副大臣、コンテスト受賞者ら一番右が大賞を受賞したJAあさひかわ
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