「人間らしい仕事」を SDGsと目指すは同じ 国際協同組合デー記念集会2019年7月10日
(一社)日本協同組合連携機構(JCA)と国際協同組合年記念協同組合全国協議会(IYC記念全国協議会)は7月9日、東京都内で国際協同組合デー記念中央集会を開いた。テーマは「協同組合は働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)を実現します」。約400人が参加し、講演や実践報告をもとに意見交換した。
ディーセント・ワークで意見交換
集会では、JCA会長でもあるJA全中の中家徹会長が、協同組合の活動はSDGs(持続可能な開発目標)と重なることを指摘し、「志は同じ。働き易い職場、持続可能な地域づくりをめざしたい」と、協同組合間の連携に期待を込めた。
集会では国際労働機関(ILO)のガイ・ライダー事務局長と国際協同組合同盟(ICA)のアリエル・グアルコ会長がビデオで祝賀メッセージを送り、「あらゆる形態のハラスメントの撲滅」「差別・不平等の根絶」「より公正な経済実現」と訴えた。
講演では国際労働機関(ILO)駐日事務所の田口晶子代表が、やはりILOが取り組んでいるディーセント・ワークに協同組合が大きく貢献していることを強調した。また、現地報告として,情報・システム研究機構統計数理研究所医療健康データ科学研究センターの岡檀・特任准教授が、徳島県海部町での調査を中心に農村地域社会と構成員である個人の関係について分析結果を報告した。同准教授は、「日本で〝最も〟も自殺の少ない町」、徳島県の海部町を中心にした調査から、「緊密にすぎない人間関係」づくりの必要性を挙げた。
パネルディスカッションでは生活協同組合コープあいち岡崎センター(愛知県)、特定非営利活動法人JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん(長野県)、日本労協連センター事業団関東事業本部松戸地域福祉事務所あじさい(千葉県)の活動報告をもとに意見交換した。
ネットワーク安心の池田陽子理事長は、JAの「助け合い」活動から発展した「安心してくらせる里づくりについて28年の活動を報告し,参加者の関心を呼んだ。
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