「食べる酒米」で生産者を応援 主食用「山田錦」販売開始 JA全農みえ2020年12月2日
JA全農みえは、酒造好適米「山田錦」の新たな需要喚起をめざし、「食べる山田錦」の新商品を開発。「三重県伊賀産山田錦」として12月1日から主食用米として販売を始めた。
主食用米として開発された「三重県伊賀産山田錦」
酒米の三重県産山田錦は、三重県伊賀地区で生産されている。かつて古琵琶湖を形成した伊賀地域の土壌は、湖底で豊富な植物が腐食し堆積した栄養豊かな土壌。また、盆地特有の気候は、昼間の太陽エネルギーによって作られたでん粉が夜になって気温が下がり確実に籾に蓄積されて高品質な山田錦となる。
新型コロナウイルスの影響で飲食店の休業やイベントが中止されることで、日本酒の消費が落ち込み、原料玄米となる山田錦の需要も低迷しており、生産農家には厳しい状況が続いている。この状況を改善する取り組みのひとつとして同JAは、主食用米と比べて粒が大きく粘りが少ないため、パエリアやカレーライスなど米の食感を楽しむ料理と相性がよい山田錦の特性に注目し、商品開発に取り組んだ。
主食用の「三重県伊賀産山田錦」は、BG無洗米加工をしたキューブ米。県内で食品スーパーを展開するマルヤス全11店舗、県内酒蔵の一部と通販サイトの「JAタウン 三重の味自慢」で販売している。
マルヤス各店舗では、県産山田錦を使った総菜の「パエリア」も販売。来店客からは「米のしっかりとした食感があっておいしい」と好評だという。また、商品開発とあわせて「高校生レストラン」で知られる県立相可高校調理クラブの監修のもとレシピ集を制作。商品パッケージに同梱し、メニューを提案するほか、ウェブサイト「三重県伊賀産山田錦」でも紹介している。
同県本部は、今後の県産山田錦の生産基盤を守るため、日本酒の消費拡大と酒米の需要拡大に向け、関係機関とより連携を強めていく。
三重県産山田錦はパエリアとの相性が抜群
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(165)食料・農業・農村基本計画(7)世界の食料供給の不安定化2025年10月25日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(82) 4-キノリル酢酸【防除学習帖】第321回2025年10月25日 -
農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日 -
オリーブと広島【イタリア通信】2025年10月25日 -
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日 -
鳥インフル スウェーデンからの生きた家きん、家きん肉等 輸入一時停止 農水省2025年10月24日


































