長期貯蔵が可能 ポテトチップ用バレイショ新品種「しんせい」開発 農研機構2026年2月18日
農研機構は、ポテトチップ用のバレイショ新品種「しんせい」を開発した。バレイショの重要害虫であるジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性を持ち、ポテトチップ加工適性が優れる品種。でん粉の糖化がゆるやかで焦げの少ないポテトチップの製造が可能となるため、国産原料が不足する2月から6月の期間におけるポテトチップ原料の安定供給への貢献が期待される。
図1:塊茎(いも)の外観。左:トヨシロ、中央:しんせい、右:スノーデン
近年、バレイショの国内需要は加工食品用、特にポテトチップ用途が顕著に増え、その割合は加工食品用国産バレイショの約7割。しかし、現在の主力品種は長期貯蔵に適さず、秋の北海道産の収穫後長期貯蔵原料に切り替わる翌年2月以降は原料が不足気味となるため輸入原料で一部不足分を補っている。このため、ポテトチップ製造販売者からは、国産原料の安定的な周年供給を実現するための、長期貯蔵に適した品種の開発が求められていた。
また、国産バレイショの安定生産には、収量の低下を引き起こす重要害虫であるジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性を有する品種の作付拡大も大きな課題となる。
国産原料の周年供給には、ポテトチップ用バレイショの約8割を占め、8月から10月に収穫される北海道産原料の長期貯蔵が必要だが、長期貯蔵を行うと、いもに含まれるでん粉が糖化し、それが焦げの原因となるためポテトチップの外観が悪化。現在の主要なポテトチップ用品種「トヨシロ」は長期貯蔵には適しておらず、長期貯蔵後の加工では焦げてしまう。また、ジャガイモシストセンチュウへの抵抗性もある。また、長期貯蔵後も焦げにくい品種として知られる「スノーデン」もまた同様に抵抗性をもたない。
そこで、農研機構は、収穫後の長期貯蔵性に優れ、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有するポテトチップ用新品種「しんせい」を開発。「しんせい」は、9か月間貯蔵してもポテトチップが焦げにくくチップカラーに優れ、原料の周年供給への貢献が期待される。
主に北海道での普及が見込まれており、2026年春から本格的な一般栽培の開始を予定。
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