キュウリ産地強化さらに 最新集出荷施設が稼働 福島・JA夢みなみ2021年5月11日
全国一の産地として知られるJA夢みなみのキュウリに、強力な新戦力が加わった。4月22日、管内の須賀川市で最新のキュウリ選果場が稼働を始めた。一日あたり50トン余りの選果能力を持ち、選果途中で傷果の発生を抑え、品質を維持できる。現在施設栽培のキュウリを出荷しているが、「これまでのキュウリと全然違う」(卸売会社)と、市場の高い評価を受けており、生産拡大に弾みがついている。
先月竣工した選果施設は、農畜産物集出荷施設(きゅうりん館)のプラントで、産地生産基盤パワーアップ事業を活用。延べ床面積225平方メートルに、イタマーズと称される7ライン7等級に選果できる施設で、5キロ箱で1日500ケースの選果能力を持つ。
この選果施設は、専用バケットにキュウリを1本ずつ載せるため、選果ラインに転がらずに移動させ、水平状態を保ったまま箱詰めまで移動できる。これによってイボ落ちや傷の発生を抑えることができる。
また鮮度計測機能を併せ持った外部品質センサーによって鮮度測定もできる。さらに415.8平方メートルの空調冷熱管理システムもあり、鮮度保持に最適な環境でキュウリの品質管理体制の確立が可能になる。
稼働が始まったキュウリの選果施設
同JAのキュウリは、旧JAすかがわ岩瀬のキュウリとして知られ、春・夏秋キュウリで全国トップの地位を築いてきた。令和2年度は、コロナ禍で家庭消費が増え、1キロ300円前後と、価格がよかったこともあって、同JAの販売高は約25憶円。
現在の施設もの春キュウリの出荷が本格化するのは今月20日ころで、その後の夏秋キュウリは7月の「海の日」(19日)ころがピークになる。
同JAは、最新の選果施設の機器導入で、今年度の夏秋ものも好価格が予想される。また、雨よけ栽培などの導入も進んでおり、「高齢でやめる予定だった人も、思い直すなど、生産意欲が高まっている」(同JA営農部園芸課須賀川園芸)と、キュウリ産地維持に意欲を燃やす。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】タケノコ園でキモンホソバノメイガの被害 府内で初めて確認 京都府2025年10月14日
-
【Jミルク9月牛乳動向】需給緩和で価格下げ傾向2025年10月14日
-
草刈り委託に自治体が補助 「時給1500円」担い手支援2025年10月14日
-
飼料用米作付け 前年比53%減 戦略作物 軒並み減2025年10月14日
-
米価 3週連続低下 4205円2025年10月14日
-
2つの収穫予想 需給を反映できるのはどっち?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月14日
-
農業遺産の次世代への継承を考えるシンポジウム開催 農水省2025年10月14日
-
「サステナウィーク」15日から 持続可能な消費のヒントが見つかる2週間 農水省2025年10月14日
-
賑わいを取り戻す地域のランドマークに 隈研吾氏設計の行徳支店新店舗で地鎮祭 JAいちかわ2025年10月14日
-
JA資材店舗CS甲子園 優勝はJAあおば「八尾営農経済センター」とJAながの「JAファームみゆき」 JA全農2025年10月14日
-
なめらかな食感と上品な甘み 鳥取県産柿「輝太郎フェア」15日から開催 JA全農2025年10月14日
-
インドで戦う卓球日本代表選手を「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年10月14日
-
松阪牛など「三重の味自慢」約80商品 お得に販売中 JAタウン2025年10月14日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で「マロンゴールド」を収穫 JAタウン2025年10月14日
-
SNS選挙に潜む政治の劣化【森島 賢・正義派の農政論】2025年10月14日
-
【今川直人・農協の核心】集団個性(アイデンテテイ-)としての社会貢献(2)2025年10月14日
-
「令和7年産 新米PR用POPデータ」無料配布を開始 アサヒパック2025年10月14日
-
「Rice or Die」賛同企業の第2弾を公開 お米消費拡大に向けた連携広がる アサヒパック2025年10月14日
-
腸内細菌由来ポリアミンの作用研究 免疫視点から評価「食品免疫産業賞」受賞 協同乳業2025年10月14日
-
米の成分分析計AN-830 新発売 ケツト科学研究所2025年10月14日