CO2回収装置の施設園芸における社会実装へ 5者で連携協定締結 JA全農2024年3月14日
JA全農は3月13日、九州大学、CarbonXtract、双日、三菱UFJ銀行と大気からの二酸化炭素(CO2)の直接回収「DirectAirCapture」(DAC)を可能とする分離膜型DAC「membrane-basedDAC」(m-DAC)装置の施設園芸用途における早期社会実装に向けた連携協定を締結した。
日本の農業は、農業者の高齢化や労働力不足を背景に農作物の収穫量が減少傾向にあり、国内の生産基盤を維持するための対策が急務となっている。一方、地球温暖化は農業にも大きな影響を及ぼしていることから、農業者自らが、持続可能な農業に向けた環境負荷低減への取り組みを進めていくことが必要となっている。
CarbonXtractと九州大学が研究開発する小型のm-DAC装置は、施設園芸において、これらの課題に対するソリューションとして期待される。
施設園芸では、施設内のCO2の濃度を高めること(施用)で植物の光合成が促進され、農作物の収穫量を増加する効果を確認されている。m-DAC装置は、大気中のCO2を回収し、農業用ハウスなどの施設に設置した装置。施用することで、作物の収穫量の増加のみならず、脱炭素化にも貢献する。こうした背景から、CarbonXtractと九州大学は、農業における広範囲なノウハウと農業者組合員ネットワークを持つ全農とともに、施設園芸における「サステナブルな農業の新しい形」の実現に向けた協議を進めてきた。このほど、この3者に加え、農業の脱炭素化を一気に加速するパートナーとして、双日と三菱UFJ銀行を加え、同協定の締結合意に達した。
具体的な活動として、全農が持つ研究施設などを活用し、施設園芸における最適なm-DACを用いたCO2施用装置の開発や実証を検討する。さらに、装置開発や実証だけでなく、双日および三菱UFJ銀行の企業ネットワーク、ファイナンス機能、事業構築機能を活用することで早期の社会実装を目指す。また、5者は、同装置の実装によるカーボンクレジットの創出も目指す。
重要な記事
最新の記事
-
国連が制定「サステナブルガストロノミーの日」記念祭を開催 AgVenture Lab2025年6月19日
-
【JA人事】JAあまるめ(山形県)佐藤一彦組合長を再任(6月8日)2025年6月19日
-
女の伝えたイモ・ホドイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第345回2025年6月19日
-
都市と農をつなぐ学びの場 大学生が企画「五感で学ぶ親子食育ツアー」開催 全国農協観光協会2025年6月19日
-
GREEN×EXPO 2027の "応援の輪"広がる 横浜のイベントや赤レンガ倉庫で「Blooming RING」配布 2027年国際園芸博覧会協会2025年6月19日
-
非常食に新しい選択肢「お米でできた麺で食べる 米めん」シリーズ登場 ケンミン食品2025年6月19日
-
全国の『地牛乳』や国産牛肉を直売「第8回らくのうマルシェ」開催 全酪連2025年6月19日
-
坂口農園 「ありがとう」の文字入りメロン ふるさと納税返礼品に登場 石川県小松市2025年6月19日
-
プロ野球チーム「佐賀アジアドリームズ」ホームタウンの耕作放棄地で米づくり開始2025年6月19日
-
日本学生BtoB新聞広告大賞 金賞受賞 サタケ2025年6月19日
-
ビーチクリーン活動を実施 愛媛県「愛ビーチ制度」に基づき 井関農機2025年6月19日
-
皮ごと食べられる赤色のブドウ新品種「サニーハート」育成 農研機構2025年6月19日
-
農業ドローン最新機種を体験 無料セミナー&実演会 大分で開催 セキド2025年6月19日
-
年6回収穫も可能な水耕稲作「みずのゆめ稲」実証成功 あゆち2025年6月19日
-
日本一のメロンを堪能「道の駅ごか」でメロンフェア開催中 茨城県五霞町2025年6月19日
-
町長も太鼓判「北海道森町産トマトとパスタのカプレーゼ仕立て」新発売 セブンイレブン2025年6月19日
-
新理事長に西内良子氏 第32回通常総代会を開催 パルシステム埼玉2025年6月19日
-
次世代発電システム「マルチハイブリッドシステム10kVA」販売開始 やまびこ2025年6月19日
-
四半世紀を経て甦ったスピリッツ「KIRISHIMA MELT」2商品を新発売 霧島酒造2025年6月19日
-
宮崎県新富町産「生ライチ」のショートケーキ登場 カフェコムサ2025年6月19日