米の生産費高止まり 60kg1万5814円 24年産米2025年11月6日
農水省は2024年産米の生産費調査結果を10月31日に公表した。
10a当たりの資本利子・地代全額算入生産費(全算入生産費)は13万2112円で前年産に比べて0.6%減少したが、2015年産(13万3294円)、2023年産(13万2863円)に次ぐ高水準となっている。
物財費は前年比0.7%増の8万3079円となった。このうち農機具費は同5.7%増の2万6223円、賃借料・料金は同2.5%増の1万1897円、肥料費は同12.6%減の1万977円、農業薬剤費は同4.5%増の8412円となった。肥料費は下がったものの、他の費用が上昇した。
また、労働比は同0.6%増の3万4665円だった。
60kg当たりの全算入生産費は1万5814円で同0.8%減となった。基本計画では2030年に米の生産コストを全体で60kg当たり1万3000円の目標を掲げている。

作付規模別の全算入生産費は「1~3ha」が1万7781円、「3~5ha」が1万5196円、「5~10ha」が1万3749円、「10~15ha」が1万2188円、「15~20ha」が1万988円となっている。
20ha層までは規模が拡大するにしたがって生産コストが低下しているが、「20~30ha」は1万1027円、「30~50ha」は1万1137円と逆にコストが上昇している。農地の集約化ができていないことなどが要因と考えられている。
基本計画では15ha以上の経営体の生産コストを2030年に9500円とする目標を掲げている。24年産の生産費調査で1万円を下回る層は「50ha以上」で9978円だった。
一方、個別経営以外の組織法人経営体の10a当たりの全算入生産費は9万7057円で前年産に比べ2.4%減少した。60kg当たりの全算入生産費は1万2090円で前年産に比べ2.1%増加した。
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