契約栽培米多収コンテスト・歴代最高941kg JA全農会長賞に檜田幸吉さん2024年3月14日
JA全農は3月13日、2023(令和5年度)JA全農契約栽培米多収コンテストの結果を発表し、東京・大手町のJAビルで表彰式を行った。JA全農会長賞にはJA兵庫六甲の檜田幸吉さんが、JA全農理事長賞最優秀賞にはJA水戸の奥谷光男さんが選ばれた。このほか5人がJA全農理事長賞優秀賞を受賞した。
記念撮影するJA全農会長賞の(株)檜田幸吉さん(中央)、
JA全農理事長賞最優秀賞の奥谷光男さん(写真は代理の奥谷光一さん、左から三人目)
全農は稲作生産者の経営安定のため、安定取引が見込める業務用実需者との契約栽培に取り組んでおり、契約栽培では生産者に多収品種を提案している。コンテストは「多収となる栽培技術の向上」「優良な栽培事例の水平展開をはかる」ことを目的としたもので、平成30年からはじまり、今年で6回目。今回は9県(秋田、福島、茨城、埼玉、三重、兵庫、鳥取、岡山、愛媛)から、228人が参加した。
単位収量の部で会長賞を受賞した兵庫・JA兵庫六甲の檜田さんは「とよめき」を栽培し、10aあたり歴代最高記録となる941kgを収穫した。地域平均単収との差は10aあたり460kg。昨年理事長賞からのステップアップとなった。檜田さんは「自分の中でできることは全てやった。特に徹底的な中干しが効果的だった。」と話した。
地域平均反収から増収の部で理事長賞最優秀賞の茨城・JA水戸の奥谷さんは品種「とよめき」で単収は10aあたり894kg。地域平均単収との差は10aあたり379kg。奥谷さんは「2年前から追肥で液肥の流し込みを行ったことが、収量増につながった。」と話した。
授賞式で全農の高尾雅之常務理事は「ウクライナ紛争などで、肥料・農薬等の資材コストが上がり、生産者にとっては厳しい状況が続いている中、外食・中食産業から多収品種へのニーズが高まっており、全農が取り組む契約栽培は多収品種により5年度産で7万トンを達成した。10年度産までに10万トンまで拡大してきたい。」と話した。
また理事長優秀賞は以下の通り。
【優秀賞】(敬称略)
○安邦弘(茨城・JA水戸)〈とよめき 単収873kg、地域単収との差365kg〉
○上田智士(茨城・JA水戸)〈とよめき 単収837kg 地域単収との差329kg〉
○福田寿徳(三重・JA津安芸)〈ほしじるし 単収791kg 地域単収との差311kg〉
○中村幸雄(茨城・JA水戸)〈とよめき 単収816kg 地域単収との差308kg〉
○原田裕(埼玉・JA埼玉中央)〈ほしじるし 単収748kg 地域単収との差291kg〉
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