スマート農業技術の実演会を開催 ISEKI Japan関西中部カンパニーが協力 JA全農岐阜2025年5月28日
JA全農岐阜は5月22日、大垣市でスマート農業技術の実演会を開き、生産者やJA、行政など約90人が参加した。参加者は最新の農業技術について理解を深めた。実演会はJAにしみのと岐阜県が共催し、ISEKI Japan関西中部カンパニーが協力した。
側条可変施肥を行う田植機とザルビオで作成したデータを確認(右)
実演会では、衛星画像解析とAI予測を行う栽培支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」を紹介した。同システムでほ場の地力や生育傾向を分析・解析し、土壌や生育のバラつき状況に応じた施肥設計データを作成。そのデータを「側条施肥田植機」と連携し、田植機が自動で施肥量を調整する側条可変施肥を実演した。
ザルビオは、AIによる生育ステージや病害のリスクを予測し、生育判断や栽培計画をサポートし、品質や収量の向上・安定化が期待できる。作成した施肥設計データを可変施肥機能や直進アシスト機能を備えた田植機と連携させることで、作業を省力化・効率化する。7月には、ザルビオと農業用ドローンを組み合わせた可変施肥の追肥実演会も予定している。
JA全農岐阜は関係機関と協力し、ICT技術を活用した栽培管理支援と、作業の省力化を図るスマート農機を組み合わせ、技術活用の普及に取り組んでいる。高齢化や人材不足の解決、収量や品質の安定化、若手生産者のサポートを目指しており、参加した生産者は「多くのほ場を管理するうえで、生育状況や生育ステージを何度も巡回しなくても一目でわかることはとても頼もしい」と話した。
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