JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
総代会・新人・人事の紹介【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2021年6月5日
新年度がスタートして1か月余り。5月号のJA広報誌の定番として人事異動、新入職員、総代会の紹介がある。いずれも毎年のことでマンネリに陥りやすい材料だが、5月が本番となる総代会(総会)を含め、その取り上げ方、レイアウトに一工夫ある広報誌をさがした。
コロナに徹底対応 JAびえい「丘の大地」(北海道)
コロナ下で文書による通常総代会を余儀なくされているJAが多いなか、JAびえいは総代出席による総代会を実施した。文書でなく、総代による直接の意見交換を重視したもので、来賓は最小限にとどめ、飛沫感染防止のためJA綱領の朗誦はせず、マイクの消毒をこまめに行うなど、コロナ対策を徹底した。
総代会の書面決議は避けたいところだが、昨年4月から組合員の各種会合が開けなくなって2年目を迎える。組合員のさまざまな会合が自粛されるなかで、その地域の感染状況にもよるが、このように徹底した感染対策で総代会を開いたJAもある。
「大切にしてきたもの」 JA尾張中央「ふれあい」(愛知県)
広報誌のすばらしさには定評のあるJAだが、特集「令和3年度のフレッシュマン紹介します」でも工夫がみられる。第一に見やすいこと。一人ひとりの背景の色を変えて目立つようにしている。
第二に新人のそれぞれの表情がうまく表現されている。この理由は、「これまで大切にしてきたもの」を聞き出し、それを各自が手にもって自己紹介していることにある。
七五三の時のかんざしや、クラブ活動のユニホームなど、愛着のあるものなら、当然、表情も和らぐ。編集者の心配りがうかがえる。
22人という扱いやすい人数もあるが、新入職員にとって、いわば人生のスタートである。職員が一生保存したくなるものにしたい。
新体制は分かり易く JAむなかた「べじたぶる」(福岡県)
人事異動の紹介は、新年度の組織・職員配置図と併せて紹介されるケースが多い。そのレイアウトは広報誌担当者にとって泣かされどころである。ただ単に名前と所属部署・肩書を羅列するケースもあるが、これでは見る人にとっては分かりにくい。この点で「べじたぶる」は組織図とカラーをうまく使い、今回の人事異動対象者の「★」印をつけるなど、見やすくするための工夫がみられる。
なかでも、支店の職員配置図では支店の位置と写真を載せている。8支店で、紙面上扱いやすい規模だが、組合員と接する機会の多い支店の職員は名前を覚えてもらうことが大切だ。
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