JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
季節の農産物をアピール【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年10月10日
収穫の秋。とれたての国産農産物がもっともおいしく食べられる時期である。地元の農産物をPRする方法はいろいろある。新米のおいしさをアピールするJA、地元産のイチジクをアピールするJA、さらに、おいしい米を10年後も食べられるよう、米づくりに励む営農組合を10月号の広報誌から拾った。
「新米の季節です お米を食べよう」―。そのものずばりのタイトルで米の特集を組み、米の品種やその特性に合った食べ方、米にまつわる豆知識などを紹介している。「個人の評価」とことわりながら、「甘い」・「あっさり」、「しっかり」・「もちもち」などの特性をチャート図で分かり易く示す。
さらに炊き立てがおいしい米、カレーやシチュー、弁当に合う米を紹介。旬のご飯のお供として、自然薯(じねんじょ)の部会の「夢とろろ」を勧め、昨年の米が余っている家庭向けに米粉の作り方まで示している。細かい気遣いが伺える。
「何を食べても美味しい時期!佐渡産を食べよう!知ろう!」のタイトルで、佐渡島特産のイチジクを特集している。対馬暖流による比較的温暖な気候に恵まれ、佐渡島ではさまざまなイチジクが栽培されている。品種ごとに甘さや柔らかさが異なり、食べ比べする楽しみがある。「この秋に自分のお気に入りを見つけてみませんか」と呼び掛ける。
同島のイチジクは、JAの直売所で扱うものだけで7品種あり、7月から収穫が始まり、品種によっては12月まで出回る。「黒いダイヤ」と呼ばれる「ビオレ・ソリエス」の産地でもある。
米を栽培する集落営農組合を紹介するなかで、それとなく米をアピールしている。登場する集落営農組合は400戸の農家で構成する特定農業法人。主に水稲作業受託で、受託面積は約15ha。ほかに組合自体が約4haで米を栽培している。合言葉は「10年後も集落で米づくりを続けよう」で、ヒマワリやナタネなど、環境保全にも努めている。
特に目立ったところがあるわけではないが、高齢化や担い手不足で集落営農組織維持が難しくなっているところが多いなかで、米づくりを考えるきっかけになる。道の駅で行った「新米まつり」の記事を添え、それとなく米をアピールしている。
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