無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
株式会社クボタの無人自動運転コンバイン「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」が、一般社団法人農業食料工学会の2025年度「開発特別賞」を受賞した。AIとミリ波レーダーを組み合わせた先進的なセンシング技術が高く評価され、スマート農業の発展に寄与する成果として注目された。
アグリロボコンバイン DRH1200A-A
株式会社クボタの「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」が、一般社団法人農業食料工学会の2025年度「開発特別賞」を受賞した。この機種は、AIによる画像認識とミリ波レーダーによる測定を組み合わせ、周囲の人や障害物を検知しながら無人で収穫作業を行えることが特長で、人が搭乗せずとも目視による監視下で効率的にコメや麦を収穫できる。
農業就業人口の減少や高齢化が進む中で、自動収穫を可能にする技術開発が大きな成果として評価された。特に、収穫物に反応せず人や障害物だけを確実に検知する課題を、AI画像認識とミリ波レーダーの組み合わせで解決した点が高く評価され、今後のスマート農業推進に大きく貢献することが期待されている。
「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」は、機体の前後左右に搭載したカメラ映像をAIで解析し、さらに前後のミリ波レーダーで測定することで安全性を確保。オペレーターが最外周の刈取りを行えば、2周目以降は無人で自動運転収穫が可能となる。未熟練者でも高精度かつ高能率な刈取り作業が実現できる点も特徴だ。
表彰式の様子
農業食料工学会の「開発賞」は、農業食料工学における技術進歩に寄与した製品や技術を表彰するもので、毎年原則4件が選定される。その中で最も高く評価された製品や技術に「開発特別賞」が授与される。2025年度は同製品が選ばれ、農業現場の省力化と効率化に向けた技術革新として注目を集めた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































