JAの活動:今さら聞けない営農情報
土壌診断の基礎知識(30)【今さら聞けない営農情報】第260回2024年8月3日
みどりの食料システム法の施行によって国内資源を活用した持続型農業への転換が求められ、国内資源の有効活用に期待が高まっています。作物が元気に育つためには、光、温度、水、空気に加え、生育に必要な栄養素を土壌から吸収しますが、作物が健全に生育するには土壌の健康状態を正確に把握することが必要で、そのために土壌診断があります。現在、本稿では土壌診断を実施して土壌の状態を知り、正しい処方箋をつくるために必要な土壌診断の基礎知識を紹介しています。
前回までに施用量を決める要因とそれらを使って必要養分量をもとに施用量を決定する手順を紹介しました。今回は、土壌診断結果をもとに決定する方法を紹介します。
この方法は、野菜など作付終了後の残存肥料が多い場合に必要とされていましたが、近年は施肥の効率化、無駄な施肥を避けるために全ての作物で推奨されています。
土壌診断をもとに決定する場合は肥料成分ごとに次のようなステップを踏んで決定します。

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