JAの活動:JAトップアンケート 今、農業協同組合がめさずこと
【JAトップアンケート】JA丹波ささやま 澤本辰夫代表理事組合長 「農村の価値を共有」2015年11月16日
今回は、JA丹波ささやまの澤本辰夫代表理事組合長のご意見を掲載する。
JA丹波ささやま
澤本辰夫代表理事組合長
回答日:2015.9.30
【問1】あなたの農協では、農業・地域に対し、どんな役割を果たそうと考えておられますか。今後もっとも重要な役割だとお考えの内容をお書きください。
・地域農業における世代交代が迫り、離農に伴う土地持ち非農家の増加、耕作放棄地等の増加、販売農家の農業所得の減少が続き、将来の不安が拡大している中、10年後も地域農業維持するための、農業者の所得増大と農業生産の拡大、地域活性化振興の確立、地域性を活かした独自性の発揮できる農協
・地域に密着した総合相談窓口機能の発揮
【問2】問1の役割を果たすうえで、今、農業・地域での最大の課題は何ですか。
・20代から40代にかけた、組合員又地域住民の農協事業への積極的な参加が見られず残念であるが1企業とした対象になりつつある。
・農業・農村を支えるリーダーの育成による集落営農組織の立上げ、それに伴うJA関わり強化
・支店を中心として地域に密着した活動をこれまで以上に展開し、組合員や地域住民との繋がりを深め、JA利用者を増やしJAの組織基盤の強化を図る。
【問3】問2の課題を解決するため、もっとも力を入れようと考えておられることは何ですか。
・地域農業をリードする担い手、認定農家・集落営農と農業・農村・農地を支える担い手・兼業農家が一体となり農地の活用や地域特産物の促進を図り地域住民・消費者が農地の多面的機能の理解を深め、農村地域の価値観を共有し農業の応援を頂く方向を図っていく。
・地域暮らし戦略の実践でゆたかで暮らしやすい地域社会の実現を図っていく。
・各種組合員組織の再構築(女性会・青年部・認定農業者等)図り、JAの事業活動への積極的な参加の呼びかけと活動強化を図る。
【問4】問3に関連して、第27回JA全国大会議案では「9つの重点実施分野」を掲げています。このうち課題を解決し、貴JAがめざす姿を実現するために、もっとも重要と考えておられる事項を3つあげてください。また、その分野において、どんな取り組みを考えておられるのか、具体的内容をお書きください。
a=担い手経営体における個別対応
(具体的取組内容)
担い手の分類 新規就農者・後継者・退職後の高齢担い手対応等
水稲・大豆等大規模化を推進できる作物と、地域特産物等の小規模農家による伝統作物の体系による取組みのなか、認定農家と小規模農家対応による取組みが必要
d=生産資材価格の引き下げと低コスト生産技術の確立・普及
(具体的取組内容)
農産物等の生産資材の他業者からの購入・生産物の流通での、購買・販売力の強化を基本とした地域農業の確立を図らなくてはならない。
農作業受委託を合理的に進め、作付面積の拡大、農地の面的利用を図っていく。
集落組織に対して水稲等稚苗販売を推進し、共同作業活動支援を図る。
i=准組合員の「農」に基づくメンバーシップの強化
(具体的取組内容)
農村・JAの実態を踏まえたものとは言いがたい、収益の低い農業事業を維持していく上で、信用・共済事業が重要である。地域住民である准組合員をどのように位置づけ、関わりの少ない利用者をつなぐサービスの提供・地域貢献への取組みを図っていく。
【問5】第27回JA全国大会を機に、JAトップとして内外に発信したいお考えをお書きください。
・JA組織の結集力や一体感が弱体化しつつある、地域性を活かしたJAと県そして全中を中心として組織回復を図り全国統一した農協自己改革を進めるべきである
・農協活動を、組合員、利用者だけにとどまらず農協活動を広く地域住民、一般消費者に対してPR・広報活動を図っていく必要がある。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】農水省(9月1日付)2025年9月1日
-
「コシヒカリ」3万円 集荷競争過熱に対応 全農いばらき2025年9月1日
-
コシヒカリ2万9100円 激しい集荷競争背景 JAほくさい2025年9月1日
-
9月の野菜生育状況と価格見通し トマト、ピーマンなど平年を上回る見込み 農水省2025年9月1日
-
千葉農業機械大展示会 10月24、25日に開催 50回記念で一般客も来場促進 JA全農ちば2025年9月1日
-
共同購入コンバイン整備研修会を開催 実機で特徴・性能や点検・整備方法を学ぶ JA全農おかやま2025年9月1日
-
そごう横浜店で「徳島のすだちフェア」 9月7日まで開催 徳島県すだち・ゆこう消費推進協議会2025年9月1日
-
「北関東3県魅力度向上キャンペーン」茨城県・栃木県・群馬県の新米頒布会を実施 JA全農2025年9月1日
-
「福岡県産シャインマスカットフェア」みのりカフェアミュプラザ博多店で開催 JA全農2025年9月1日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(5)2025年9月1日
-
食料・農業・地域政策推進山形県要請集会に参加 JA鶴岡2025年9月1日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」甲州牛と山梨ワインでバーベキューを堪能 JAタウン2025年9月1日
-
【人事異動】日本農業新聞(9月1日付)2025年9月1日
-
ブラウブリッツ秋田との「元気わくわくキッズプロジェクト」 梨収穫・稲刈り体験の参加者募集 JA全農あきた2025年9月1日
-
【人事異動】全国酪農業協同組合連合会(9月1日付)2025年9月1日
-
9月の飲食料品値上げ1422品目 秋に大規模な値上げラッシュ 帝国データバンク2025年9月1日
-
「令和7年度実用新技術講習会及び技術相談会」開催 農研機構2025年9月1日
-
オンラインセミナー「身近な機械のメンテナンス方法をおさらいしてみよう!」開催 農業女子メンバーらが参加 井関農機2025年9月1日
-
令和7年度岡山県花き共進会を開催 最優秀賞は新見市の黒笹明氏 岡山県花き生産協会2025年9月1日
-
富良野市、新篠津村、帯広市「企業」と「地域」つなぐ農業体験バスツアー開催 北海道2025年9月1日