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【新春放談】人間、協同、農の根源に迫る 内山節氏×古村伸宏・日本労協連会長×村上光雄・農協協会会長(3)2022年1月6日

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農的な福祉国家が理想「文化」を育む協同労働

ヒトは「自然」に働きかける(労働する)ことで「協同」し、かつ自然と「共生」してきた。地球温暖化などに見るまでもなく、その関係が崩れると、人々は大きな不幸に見舞われてきた。新自由主義と言われる大きな社会変化のなかで、われわれは「自然」とどのように「居り合い」をつけるべきか。哲学者の内山節氏、労働者協同組合連合会理事長の古村伸宏氏、農協協会会長の村上光雄氏が、それぞれの立場から意見交換した。

【出席者】
・哲学者 内山節氏
・日本労働者協同組合連合会理事長 古村伸宏氏
・一般社団法人農協協会会長(司会・進行) 村上光雄氏

多様性持つ社会 協同組合がカギ

村上光雄 一般社団法人 農協協会会長村上光雄
一般社団法人
農協協会会長

村上 この座談会で、若い人が働きがいのある仕事をしたいと願う芽生えがあることが分かりました。それをシステム化して協同社会に引き込めないか。

内山 近代のいろいろな仕組みは軍隊が原型です。軍隊は障害者を排除します。命令は正しいかどうかではなく、「従う」ことが絶対です。その仕組みで近代の工場や企業ができ、学校教育も真似をしました。近代社会は文化的ではない。
軍の暴走といまの新自由主義の暴走は同じです。軍隊を模倣しない社会のあり方が求められており、それには軍隊とは組織原理の違う仕組みが必要で、一人ははみんなのためにという協同組合は、その核になる役割です。

古村 重要な問題提起です。協同組合の原理は一人一票ですが、それで組合員の主体性が実際に担保できているかが問題です。ともすれば組織は統制が必要となります。するとまさに軍隊的になりえます。一方でリーダーとは何かが問われます。協同組合のリーダーは、仕事を進める上で欠かせず、日常の仕事の中で選ぶのが基本ですが、みんなでちゃんと選んでいるかが問題です。
労協の中には、定期的にしっかり選び直しているところもありますが、みんなで決めたのだと言うにはまだまだ課題があるようにも思います。また最高議決機関の総会も、議案がたくさんあって、年1回の議決権行使では「みんなで決めた」という実感に限界があります。
私がイメージする職場づくりの基本は、「和る(あえる)」です。「まぜる」とは違います。「和える」は各食材がほどよく生かされている状態です。職場づくりでも一人ひとり違う個性が集まって、一つの仕事をやり遂げる。それは日本独自の「和」の文化で、それをもとに日本ならではの協同労働のあり方が編み出されていくのではないかと思っています。
「和える」のは第3者ではなく自分たちです。それにはお互いの個性を知らないとできません。

村上 仕事はどうしても「効率」が出てくる。それが現場では難しいところがあります。

内山 日本のお祭りは「輪」になって踊りますが、欧米は行進です。行進は先頭とラストがありますが、「輪」にはありません。現実の社会には先頭と後ろがありますが、お祭りでそれを帳消しにします。行列を壊して「和」の世界をどうつくるかです。いろんな先頭をつくるうちに輪になる社会をつくる必要があります。

村上 最後に、言いもらしたことがあればひとこと。

内山 農業のすばらしさの一つに多様性があります。農村に移住はするが農業を収入源にするわけではない人も増えてきました。収入の手段としての農業はしないが、自分が食べるだけのものは作りたいという移住者が増えています。一方で北海道などでは、気候に合わせた大規模農業ができます。これが農業の多様性です。農協はそうした多様な人を仲間にして、その周りには農業、農村を支えてくれる消費者という仲間をつくる。そのような多様性を取り込み、どこに行っても農業のある社会をつくるよう頑張っていただきたい。

古村 多様性をどう深めるかということが関心事です。多様性には三つあると思います。一つは生き物の多様性。生き物はそれぞれ独立して存在しているのではなく、命とその営みがつながっています。それは農業を始めとする一次産業で典型的にみられます。そして人間の多様性。さまざまな個性ある人々によって人間社会が成り立っています。さらにもう一つ、農業をやりながら絵画を楽しむなど、一人ひとりの中にある多様性です。
この三つの多様性を価値あるものとして、どうとらえるかと考えるなかに、今の社会の問題や矛盾を解きほぐす糸口があるのではないでしょうか。それを意識的に追求することが協同組合に求められていると考えています。

村上 花木を作っている体の弱い青年に、なぜ農業を選んだか聞いたことがあります。すると、体が弱くても、それに合わせた仕事は農業だからできるという返事でした。農業は重労働と言うが、やり方次第だと教えられました。
私自身も、年寄りから子どもまで働くことのできる複合的農業が持続可能で一番いいと思っています。国民のみんなが何らかの形で農的な生活ができる福祉国家ができれば最高ではないでしょうか。本日はありがとうございました。

【新春放談】人間、協同、農の根源に迫る(1)

【新春放談】人間、協同、農の根源に迫る(2)

特集:実現しよう!「協同」と「共生」の新しい世界へ

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