総収入3000万円以上が3割 集落営農の実態調査2013年7月1日
集落営農・法人化による農業の生産組織化が進んでいるが、総収入3000万円以上の集落営農の割合が増えて全体の3割を占め、うち法人組織だけでは4割強に達するまで伸びた。6月28日、農水省が公表した3月1日現在の集落営農活動実態調査で分かった。
農産物の生産・販売を行っている集落営農数は全国で1万785組織。うち任意組織2144、法人793組織が調査対象。このなかで総収入(各種交付金を含む)が3000万円以上ある組織の割合は29.8%、法人は42.6%で、それぞれ前年に比べ2.9ポイント、5.4ポイント高くなった。さらに5000万円以上は任意組織で13.9%、法人で20.2%だった。
所得の向上に向けた活動では、法人が「経営規模の拡大(農作業受託面積の拡大を含む)が64.4%(複数回答、以下同じ)ともっとも高く、任意組織の30.6%に比べ2倍以上となっている。法人経営では、次いで肥料・農薬の使用軽減(62.2%)、生産資材の共同(大口)購入(55.2%)が多い。任意組織では同じく、生産資材の共同購入(46.3%)でトップ、これに農業用機械の共同利用化・大型化が続く。
また、農業生産以外で、26.3%が何らかの事業に取り組んでおり、もっとも多いのは「消費者への直接販売」で、それぞれ法人で40%、任意組織で16%を占める。
(関連記事)
・JA全中、集落営農で初の全国研究会開催(2013.06.17)
・法人の集落営農数、12.5%増加 農水省調査(2013.05.14)
・日本最大の農事組合法人が誕生 農事組合法人となん(岩手県盛岡市)(2013.03.22)
重要な記事
最新の記事
-
石破首相退陣に思う JAトップと野党議員が語る農政の課題2025年9月11日
-
米の収量で作況に代わる新指標 5年中3年平均値対比 農水省2025年9月11日
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
身近な交通事故を可視化した「交通安全MAP」を公開 特設サイトも開設 JA共済連2025年9月11日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第113回2025年9月11日
-
自然再生をめざす金融アライアンス 新たな指針と技術集を公開 10月9日にシンポジウム 農林中金2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
三重県いなべ市の塩崎圃場が有機JAS「有機農産物」認証取得 KIMOTOファーム2025年9月11日
-
国内ポリオレフィン事業の競争力強化へ基本合意 三井化学、出光興産、住友化学2025年9月11日
-
ぶどうのまちで楽しむ収穫の秋「第33回 巨峰の王国まつり」開催 長野県東御市2025年9月11日
-
「初めて聞く農業者向け 農福連携セミナー」オンラインで開催 日本農福連携協会2025年9月11日
-
「AIエージェント×AI/DXフォーラム~農業」25日に開催 AIデータ社2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日
-
相鉄ブランド野菜「そうてつとれたて便」販売開始「貨客混載」輸送も実施2025年9月11日
-
新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日