電気料金削減が課題 人工光型植物工場2013年10月3日
一般社団法人生産者のための人工光型植物工場協議会(高辻正基会長)は植物工場でレタス等を生産している会員生産法人などを対象に生産・経営の課題についてのアンケートを実施。このほどその調査結果をまとめて公表した。
同協議会は人工光型植物工場を本格的に推進するため今年5月に設立した。植物工場で生産・販売している農業法人などの正会員は31社、企業などの賛助団体会員は16社、その他個人会員をあわせて54会員となっている。 今回のアンケートは植物工場の課題を探るためのもので、経営、栽培、エネルギー、環境、販売、政府補助などの項目についてどれだけ重要と考えているかを聞いた。
結果は「重要」と考えている割合が高かったのは「電気」(82%)、LEDなどの光源(64%)、補助金・優遇制度(64%)、経営戦略(55%)など。人工光型植物工場は生産コストの25%程度を電気料金が占めるといわれており、これがもっとも関心のある課題であることが分かった。
また、電気料金削減のためのLEDの導入や、導入のための補助金、夜間電力利用の優遇制度の強化なども課題と考えている。そのほか、栄養成分や味などの生産する農産物の品質向上、マーケティングと物流など販売促進策についても関心が高いことが分かった。
同協議会の高辻会長らによると電力料金については空調や栽培方法などで削減できる余地も多いとして、アンケート結果をふまえ12月9日に「人工光型植物工場における電気料金の節減法セミナー」を開催する。場所は千葉大学柏の葉キャンパス内(千葉県柏市)、時間は午後1時から。詳細は同協議会のホームページで。
(関連記事)
・障がい者雇用の植物工場計画 三菱樹脂(2013.10.02)
・植物工場・肥料の特許、中国・韓国で急増(2013.09.09)
・【クローズアップ・フードビジネス】いま、なぜ植物工場か JA東西しらかわ(福島県)が建設 放射能の風評被害払拭し、地域農業のモデルに(2013.08.09)
・【インタビュー】新しい食品市場の創出に NPO植物工場研究会・古在豊樹理事長に聞く(2013.08.09)
・人工光型植物工場の全国組織発足(2013.07.18)
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】果樹などにチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 兵庫県2025年12月16日 -
【特殊報】トマト青かび病 県内で初めて確認 栃木県2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(1)2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(2)2025年12月16日 -
全中 新会長推薦者に神農佳人氏2025年12月16日 -
ひこばえと外国産米は主食用供給量に加えられるのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年12月16日 -
米トレサ法で初の勧告措置 「博多天ぷら たかお」が米産地を不適正表示2025年12月16日 -
鳥インフルエンザ 兵庫県で国内7例目を確認2025年12月16日 -
「第3回高校生とつながる!つなげる! ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」受賞アイデア決定 農水省2025年12月16日 -
「NHK歳末たすけあい」へ150万円を寄付 JA全農2025年12月16日 -
米の流通に関する有識者懇話会 第3回「 研究者・情報発信者に聴く」開催 JA全農2025年12月16日 -
【浅野純次・読書の楽しみ】第116回2025年12月16日 -
北海道農業の魅力を伝える特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」開催2025年12月16日 -
全自動野菜移植機「PVZ100」を新発売 スイートコーンとキャベツに対応 井関農機2025年12月16日 -
Eco-LAB公式サイトに新コンテンツ開設 第一弾は「バイオスティミュラントの歴史と各国の動き」 AGRI SMILE2025年12月16日 -
国内草刈り市場向けに新製品 欧州向けはモデルチェンジ 井関農機2025年12月16日 -
農機の生産性向上で新製品や実証実験 「ザルビオ」マップと連携 井関農機とJA全農2025年12月16日 -
農家経営支援システムについて学ぶ JA熊本中央会2025年12月16日 -
7才の交通安全プロジェクト 全国の小学校に横断旗を寄贈 こくみん共済coop2025年12月16日 -
北海道上川町と未来共創パートナーシップ協定を締結 東洋ライス2025年12月16日


































