個別経営の女性起業増える 農水省調査2014年4月1日
農村女性による起業活動は、個別経営が年々増加し、ほぼ半数を占めることが分かった。内容も食品加工から流通・販売、生産部門が増えており、女性の起業活動が質的に変化していることが伺える。
農水省が3月28日公表した「農村女性による起業活動実態調査結果」によると、平成24年度の女性起業数(25年3月31日現在)は全国で9719件と、平成9年の調査開始以来、初めての微減となった。そのうち個別経営は22年度に比べ335件増えて4808件となり、グループ経営(4911件)とほぼ同数となった。
このうち、法人形態をとっている個別またはグループの経営体は全体の8.5%だが、前年に比べ121%、145件増えており、法人化が進んでいる。メンバーの平均年齢は、グループ経営が60歳以上が73.7%であるのに対し、個別経営では59.3%となっており、個別経営に若いメンバーが多いことが分かる。
一方、売上金額は、1000万円以上の経営体が増加しており、全体では1億円以上が106件(1.1%)だった。事業内容は食品加工が最も多く74.7%だが、直売所などの流通・販売に関する取り組みが65.5%、農業生産が24.3%となっており、この2つは前年に比べそれぞれ109.3%、118.5%だった。
今後の事業展開では、「拡大、新規展開」、「現状維持」という回答がそれぞれ19%、54.8%と大半を占めた。経営上の課題は、人手の確保(22.4%)、販売ルートの確保・集客(21.9%)、労働負担の軽減(10.1%)となっている。
(関連記事)
・男女共同参画 優れた活動を表彰(2014.02.25)
・【現地ルポ・JAおきなわ(沖縄県)】新たな特産物を発掘 地域の消費の創出も(2013.11.12)
・農村女性のスキルアップ講座 受講生を募集(2012.07.27)
・農村女性の知恵がつまったレシピ集発刊(2012.05.22)
・女性起業数9750件に 個人経営が増加 農水省調査(2012.04.20)
重要な記事
最新の記事
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「政見放送の中に溢れる排外主義の空恐ろしさ」2025年7月18日
-
【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月18日
-
『令和の米騒動』とその狙い 一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事 久保田治己氏2025年7月18日
-
主食用10万ha増 過去5年で最大に 飼料用米は半減 水田作付意向6月末2025年7月18日
-
全農 備蓄米の出荷済数量84% 7月17日現在2025年7月18日
-
令和6年度JA共済優績LA 総合優績・特別・通算の表彰対象者 JA共済連2025年7月18日
-
「農山漁村」インパクト創出ソリューション選定 マッチング希望の自治体を募集 農水省2025年7月18日
-
(444)農業機械の「スマホ化」が引き起こす懸念【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月18日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲害虫の防ぎ方「育苗箱処理と兼ねて」2025年7月18日
-
最新農機と実演を一堂に 農機展「パワフルアグリフェア」開催 JAグループ栃木2025年7月18日
-
倉敷アイビースクエアとコラボ ビアガーデンで県産夏野菜と桃太郎トマトのフェア JA全農おかやま2025年7月18日
-
「田んぼのがっこう」2025年度おむすびレンジャー茨城町会場を開催 いばらきコープとJA全農いばらき2025年7月18日
-
全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を目指す 大分県推進協議会が総会 JA全農おおいた2025年7月18日
-
新潟市内の小学校と保育園でスイカの食育出前授業 JA新潟かがやきなど2025年7月18日
-
令和7年度「愛情福島」夏秋青果物販売対策会議を開催 JA全農福島2025年7月18日
-
「国産ももフェア」全農直営飲食店舗で18日から開催 JA全農2025年7月18日
-
果樹営農指導担当者情報交換会を開催 三重県園芸振興協会2025年7月18日
-
伊賀牛14頭が出品、最高値138万円で取引 第125回伊賀産肉牛共励会2025年7月18日