「声に出して読みやすい標語に」 農作業安全ポスター授賞式2016年8月1日
8月1日、農林水産省で秋の農作業安全確認運動推進会議が開かれ、会議冒頭に2016年「農作業安全ポスターデザインコンテスト」の授賞式が行われた。
会議の開催にあたり、鈴木良典生産振興審議官は、他の産業での死亡事故は減少傾向にあるが、農作業での死亡事故は毎年350件発生しており横ばい、あるいは増加傾向にあるとし、同コンテストで受賞した「ポスターを最大限に活かして」農作業の死亡事故を減らすために活用していきたいと挨拶した。
授賞式には、農林水産大臣賞を受賞した奥村健志氏と、農林水産省生産局長賞を受賞した栗林厚氏が出席。奥村氏は東京都内の広告制作会社の代表取締役で、栗林氏は同社で働いているアートディレクター兼イラストレーター。
鈴木生産振興審議官から表彰状を授与された奥村氏は、「デザインや表現を仕事以外の部分で役立てられないか常に考えています。社会的に意義のあるコンテに応募しているのもその一環。このポスターで一人でも事故が減ったらこれほど嬉しいことはありません」とコメントした。
栗林氏は「一人でも事故を起こす方が減った時に(ポスターの意義があるため)本当の喜びとしたい」と話した。
作品作成のポイントについて、奥村氏は「声をかけることがコンセプトのコンテスト。実際に声に出して言いやすく、覚えやすい標語にした。またイラストも本当に農作業に従事する人がみたときに『このイラスト、○○さんに似てる』など、身近に感じられるようにしました」と話した。栗林氏は「ポスターを見る人は高齢者の方。見た人がわかりやすい表現を、と思って作りました。農機一つ一つの注意すべき点などを明記し、事故の件数の減少に役立ててほしいと思います」と話した。(写真)ポスター、受賞について語る奥村氏、表彰状を受け取る奥村氏・栗林氏
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