【規制改革会議の提言】不当な干渉-ICAが表明2016年11月21日
ICA(国際協同組合同盟)は11月19日、日本協同組合連絡協議会(JJC)委員長である奥野長衛JA全中会長に対して今回の規制改革会議の提言は「独立した民間組織である協同組合の機能に対する不当な干渉である」との書簡をチャールズ・グルード事務局長名で送付した。
書簡では規制改革会議の提言について「ICAはこの情報に非常に関心を持っている」と記されている。その理由として、協同組合原則の7つの原則は国際労働機関(ILO)の「協同組合の促進に関する勧告」にも組み込まれるなど、国際的にも高く評価されているものであり、第2原則では組合員による民主的な管理をうたい、自治と自立を原則とする第4原則では「協同組合は組合員によって管理される自治的・自助的な組織である」と書かれていることを改めて強調し、「われわれの理解によれば、この提言は独立した民間組織である協同組合の機能に対する不当な干渉である」と表明した。
また、多くの国では国民経済における協同組合の発展を促進するための法制度を整備して、協同組合が国の発展においてしばしば重要な歴史的な役割を果たしてきたことを指摘した。
そのうえで世界100か国に会員を持つICAには、さまざまな分野における多くの専門家がいるとして「日本の協同組合運動が世界の協同組合運動も懸念しているこの重大な問題に対処するにあたり、役に立てるなら私たちを呼んでほしい」と協同して支援することを表明した。
(写真)ICA会長モニク・ルルー氏(5月来日時)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日