松阪・米沢・前沢 和牛をGI登録2017年3月6日
農林水産省は3月3日、地理的表示(GI)保護制度に新たに4産品を登録したことを発表した。これで28産品が登録された。
今回登録されたのは「特産松阪牛」(松阪牛連絡協議会)、「米沢牛(米沢牛銘柄推進協議会)、「西尾の抹茶」(西尾茶協同組合)、「前沢牛」(JA岩手ふるさと)の4産品。
特産松阪牛は未経産牛の黒毛和種の雌牛を12か月齢までに兵庫県から導入し900日以上の長期間肥育する。不飽和脂肪酸を多く含んでいることから脂肪の温度が低い。生産地は平成16年11月1日当時の行政区画名としての三重県松阪市を含む22市町村。
米沢牛は古くから品質と食味が評価され、米沢牛を目当てに米沢を訪れる観光客も多い。米沢牛駅弁は120年のロングセラー。生産地は山形県置賜地域(米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町)。
西尾の抹茶は愛知県西尾市、安城市が生産地。矢作川と矢作古川に囲まれた三角州にある茶園は地下水位が低く根深となるため、茶の旨味成分のテアニンの生成が促されるという。隣の岡崎市で産出される御影石を茶臼にしてきめ細かな抹茶を製造してきた。海外で健康飲料として好まれ販売額の25%は輸出だという。
前沢牛の生産地は岩手県奥州市前沢地区。繁殖から肥育まで地元での一貫生産が特徴で、上質な香りが口のなかに広がり肉が溶けるように感じられる。
前沢牛の商標はJA岩手ふるさとが取得。生産者は現在66名。後継者も育っているという。
JA岩手ふるさとの門脇功経営管理委員会会長は「日本のトップブランドがそろったGI登録に仲間入りできて大きな励みになる。品質を落とさないよう責任を持ち、みんなで手を携えてがんばっていきたい」と話していた。
(写真)磯崎陽輔農水副大臣からGI登録証を授与されたJA岩手ふるさとの門脇功経営管理委員会会長
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
耕地面積423万9000ha 3万3000ha減 農水省2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検査官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
TNFDの「壁」を乗り越える 最新動向と支援の実践を紹介 農林中金・農中総研と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日 -
タイミーと業務提携契約締結 生産現場の労働力不足の解消へ 雨風太陽2025年11月7日 -
スマート農業分野の灌水制御技術 デンソーと共同で検証開始 ディーピーティー2025年11月7日 -
コクと酸味引き立つ「無限エビ 海老マヨネーズ風味」期間限定で新発売 亀田製菓2025年11月7日 -
おいしい「いわての原木しいたけ」銀河プラザで販売会 岩手県2025年11月7日


































