コメの輸出 10万t目標-農水省2017年9月11日
齋藤農相は9月8日、コメの輸出量を31年までに10万tとするプロジェクト構想を発表した。輸出用米の安定的な生産に取り組む産地を「戦略的輸出基地」として特定し、輸出事業者と連携した取り組みを国が後押しする。
齋藤農相は「米の消費量が毎年8万tづつ減少を続けていくなかで食料自給率・食料自給力の向上、米農家の所得向上を図っていくためには、海外市場に積極的に進出して輸出を拡大していくことが大きな課題」と話し、米・米加工品の輸出目標600億円の目標年次である平成31年に向けて「輸出量10万tをめざす」と表明した。
農林水産省によると米菓や日本酒の原料米の換算分も含めて現在のコメ輸出量は2.4万t。齋藤農相は「10万tは大変高い目標だが、すぐに達成できるような目標は目標にならない。チャレンジングな目標を掲げて果敢に挑戦していきたい」と話した。
この「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト構想」では、戦略的に輸出に取り組む輸出事業者、輸出産地、輸出ターゲット国を特定し、それらが連携した個別具体的な取り組みを後押しする。
10月中にも「戦略的輸出事業者」、「戦略的輸出基地」、「戦略的輸出ターゲット国」のリストを公表し、それらが連携した個別具体的な取り組みを推進する。
そのためこのプロジェクトに参加を希望する事業者と産地を募集する。それぞれ取り組み方針を作成して農水省に提出する。第1弾は10月20日まで。
(関連記事)
・ 29年産米 作柄「平年並み」または「やや良」-8月15日現在(17.08.30)
・ 気温上昇が収量増に影響 トウモロコシは1.8度、米・麦が3.2度以上(17.08.30)
・ 1等比率54.1% 過去5年で最低-29年産米(17.08.28)
・ 新米・前年比1500円高で成約も(17.08.21)
・ 【米生産・米流通最前線2017】30年産問題ーどんなコメ「需要」に応えるのか?(17.08.07)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年9月3日
-
【農協時論】小さな区画整理事業 生産緑地保全と相続対策の要に JA東京スマイル 眞利子伊知郎組合長2025年9月3日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
-
【注意報】ねぎ、キャベツなどにシロイチモジヨトウ 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年9月3日
-
【注意報】いちごに炭疽病 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の仕上げ防除 カメムシ対策は必須 暑さで早めに対応を2025年9月3日
-
ミサイルは兵糧攻めに有効か【小松泰信・地方の眼力】2025年9月3日
-
「コウノトリ育むお米」4万4000円 JAたじまが概算金 「消費者も付加価値を理解」2025年9月3日
-
【人事異動】農水省(9月2日付)2025年9月3日
-
8月大雨被害に営農支援策 農機修繕、再取得など補助2025年9月3日
-
緑茶輸出 前年比9割増 7月の農産物輸出実績2025年9月3日
-
JA貯金残高 107兆337億円 7月末 農林中金2025年9月3日
-
よりよい営農活動へ 本格化するグリーンメニューの実践 全農【環境調和型農業普及研究会】2025年9月3日
-
フルーツプレゼント第3弾は新潟県産日本ナシ 応募は9月23日まで にいがた園芸農産物宣伝会2025年9月3日
-
9月9日を「キュウリの日」に 行政と連携して"キュウリ教室"初開催 JA晴れの国岡山と久米南町2025年9月3日
-
大学協同組合講座設置促進シンポジウム 9月16日にオンラインで開催 JCA2025年9月3日
-
脱炭素と環境再生へ 農林中金のコンソーシアムが本格始動2025年9月3日
-
『農地六法 令和7年版』発売 農地法関連政省令・通知を完全収録2025年9月3日
-
「アウト オブ キッザニア in えひめ」で「だしの伝道師」担当 マルトモ2025年9月3日
-
大阪・関西万博で「EARTH MART DAY」開催へ 食と農の未来を考えるイベント クボタ2025年9月3日