台湾向け日本産牛肉の輸出を再開2017年9月25日
農林水産省は9月22日、台湾向けの日本産牛肉の輸出を再開が可能になったと発表した。
平成13年(2001年)9月にわが国でBSE(牛海綿状脳症)が発生したことを受け、台湾は日本産牛肉の輸入を禁止した。 その後、平成16年(2004年)から農林水産省は厚生労働省と連携して、台湾との間で牛肉輸出再開を要請し協議を進め、27年(2015年)にリスク評価を終えた。そして今年9月に輸入条件を公告して輸入再開を発表、22日に日本の輸出施設を承認し、また厚労省が「対台湾輸出牛肉取扱要綱」を定めて都道府県に通知したことで、同日から輸出再開が可能となった。 輸出条件は厚生労働省が認定し台湾政府当局が承認した食肉処理施設で処理された牛肉であることと、月齢30か月未満の牛からの牛肉等であること。今回承認されたのは北海道から鹿児島までの29施設となっている。
過去の輸出量は1997年=2億4000万円(23.1t)、98年=2億2700万円(21.9t)、99年=1億9600万円(19.4t)となっている。
農林水産省は台湾は昨年の訪日旅行者数が400万人を超えていることから、日本産牛肉の有力な輸出先として期待されるとしている。
ちなみに香港向け牛肉輸出量は98年=2億3000万円(31.0t)が2016年には=40億1700万円(659.2t)へと17倍も伸びている。
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