育成・就農・定着を ワンストップで支援2018年1月22日
・農業ベンチャーのアグリメディアが新講座
サポート付き市民農園「シェア畑」など、新たな農業ビジネスを展開する(株)アグリメディア(諸藤貴志代表取締役、東京都新宿区)は「雇用就農」をめざす人向けの講座「アグリアカデミア就農準備講座」を3月から開講する。すでに1月18日から第一期生の募集を開始している。
これは同社の農業特化人材サービスにより、育成、就農、定着をワンストップでサポートすることで、新規就農者を増やし、農業の担い手不足の解消に貢献するのが狙いだ。
同社は農業専門の求人サイト「あぐりナビ」を運営、3000件以上の農家との間で人材紹介や求人広告の取引実績があり、国内トップシェアを持つ。農家と求職者の間にミスマッチが生まれないように農家に直接足を運び、実状をリサーチしながら的確な求人情報を収集している点が同社の強み。時には農家に対して「もう少し給料を上げないと応募が来ませんよ」などと助言するという。
そうした現実的な指導やコンサルティングを行ってきたことで、農家からの信頼を獲得、いまや圧倒的なシェアを持つナンバーワン農業特化人材サービス企業として成長した。
アグリアカデミア就農準備講座の講義カリキュラムは、座学とインターン就農が中心。座学では栽培方法や農薬の基礎知識といった農作業に関する講義のほか、農家を取り巻く環境や農村での生活習慣などを学ぶ。インターン実習は2回から4回、実習は1回につき1日かけて行われる。実習先は首都圏近郊の約50農家から、各自のイメージに近い農家を選ぶことができる。また週末に日帰りで実習が行われるので、働きながら農作業を体験できるのもこの講座の魅力だ。
講座の料金は全18コマ(3か月、毎週開催)のスタンダードコースで税抜き14万円。実習が多めの全コマ20(6か月、隔週開催)のスタンダードプラスが同15万円。短期間で集中したい人向けの全9コマ(1か月、毎週開催)のスピードコースがが同8万円となっている。初年度は全250名の受講生獲得をめざす。
同社では、講座卒業生への就農までのサポートに加えて、実際に就農してからも継続的にケアやフォローを行う。具体的には就農後も卒業生の抱える悩みなどに対して、常時相談窓口を開設して対応にあたり、早期の離農を防ぐ体制を整えた。
昨今、企業の農業参入や大規模農業法人の増加により、農業法人などで従業員として働く「新規雇用就農者」が増えている。農水省の調査では、2016年の新規雇用就農者数は2年連続で1万人を超え、2007年以降、最多の1万680人を記録した。また、そのうちの約7割が44歳以下の年齢層が占めた。
(関連記事)
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