豚コレラ発生 殺処分など迅速な防疫措置へ-農水省2018年9月10日
農林水産省は9月9日、岐阜県岐阜市の養豚農場で家畜伝染病である豚コレラの患畜が確認されたことを受け、「農林水産省豚コレラ防疫対策本部」を開き、当該農場への防疫措置や早期発見・通報の徹底、正確な情報の提供などの対応方針を決めた。
岐阜市の当該農場では繁殖豚79頭、肥育豚531頭を飼養していた。
岐阜県は9月3日に当該農場から飼養豚が死亡しているとの通報を受けて検査したが、豚コレラは否定されたことから経過観察とした。その後、5日に農場の異常が収まらないことから、検査したが豚コレラを疑う結果とならなかったが、7日も引き続き異常が認められたことから県が改めて検査したところ、豚コレラを否定できない結果となった。
このため8日に県が中央家畜保健衛生所で検査を実施したところ、豚コレラの疑いが生じたため農研機構動物衛生研究部門で精密検査を実施したところ、9日に患畜であることが確認された。
中国ではアフリカ豚コレラが続発しているが、精密検査の結果、岐阜市で発生した患畜はアフリカ豚コレラではないことが確認されている。
防疫指針に基づいて農水省は以下のような対応方針を決めた。
▽当該農場の飼養豚の殺処分および焼埋却、移動制限区域(発生農場から半径3km以内)の設定と状況確認検査の実施など必要な防疫措置の迅速・的確な実施。
▽発生農場周辺の消毒を強化、主要道に消毒ポイントを設置。
▽農水省の専門家の派遣。
▽全都道府県に対し本病の早期発見と早期通報の徹底を通知。
▽生産者、消費者、流通業者などへの正確な情報の提供。
(関連記事)
・ハンガリー産豚肉を一時輸入停止へ(18.04.25)
・韓国で口蹄疫が発生(18.03.28)
・チェコからの豚肉輸入停止 農水省(17.06.29)
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米、稲WCSへの十分な支援を JAグループ2025年10月16日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
「国消国産の日」にマルシェ開催 全国各地の旬の農産物・加工品が集合 JA共済連2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日