韓国で口蹄疫が発生2018年3月28日
・農水省、防疫徹底を呼び掛け
韓国農林畜産食品部は3月27日、同国京畿道の豚農場で口蹄疫の発生を確認したと発表した。韓国での口蹄疫発生は昨年2月以来となる。
発生場所は同道金浦市の豚農場で917頭を飼育。26日に母豚や離乳豚で水疱と蹄の脱落が認められたため通報。それを受けて道内の動物衛生試験所が簡易検査を行い、陽性を確認。その後、農林畜産検疫本部による精密検査で「A型口蹄疫」と確定した。
韓国政府は、口蹄疫発生を受けて、次の防疫措置を講じた。
○全国一時移動停止(27日12時から29日12時まで)
○殺処分(発生農場および周辺3㎞以内の農場の飼育豚)
○緊急ワクチン接種(京畿道と忠清南道)
○疫学調査
○全国の農場間の豚の移動禁止
○移動制限区域(発生農場の10㎞以内)の予察強化
韓国での口蹄疫発生を受けて、農水省は27日、各都道府県に発生予防とまん延防止へ向けた対策に万全を期すよう通知した。特に畜産関係者に対しては、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザ、豚コレラなどの家畜伝染病が発生している韓国など周辺国への訪問を極力避けるように求めた。やむなくそうした国々の畜産関連施設に立ち入り、万が一、家畜に接触した場合は、病原体が人や物に付着している恐れがあることから、帰国時に動物検疫所に寄るように勧めている。
また畜産農家に対しては、次の対策を求めた。
○自分の農場に入る際も靴や持込物の消毒徹底
○農場衛生管理区域への外部からの人や自動車の進入禁止
○畜産関係車など農場に立ち入る自動車(タイヤや運転席)の徹底消毒
○発生国に滞在していたためウイルスを伝播させる可能性がある人や発生国から輸入された物を農場に近づけない
○従業員も含めて口蹄疫が発生している国(この場合、韓国)への渡航の差し控え
○毎日の家畜観察による早期発見への努力
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