水田作など法人経営、所得増加 農水省2018年12月25日
・29年農業経営統計調査(農水省)
農林水産省が12月11日に公表した29年の組織法人経営の営農類型別経営統計によると、水田作経営、畑作経営、畜産経営など、軒並み農業所得が増加していることが分かった。
まず水田作経営(全国)についてみると、平成29年の1組織当たりの農業粗収益は5624万円で、前年に比べ2.1%増加した。一方、農業経営費は3708万円となり、前年に比べて0.1%増加した。この結果、農業所得は1915万円となり、前年に比べ6.2%増加した。このうち集落営農の1組織あたり農業所得は4802万円で前年より0.8%増加した。
水田作経営以外の耕種経営(全国)についてみると、畑作経営の1組織当たりの農業粗収益は8327万円で、前年に比べて13.7%増加。農業経営費は6241万円で、同7.3%増加した。この結果、農業所得は2085万円となり、前年比38.3%の増加となった。
その他の農業所得は、露地野菜作経営が1864万円で前年に比べて7.6%の減少。施設野菜作経営は1097万円の同22.4%の減少。果樹作経営は716万円で同30.6%減少した。露地花き作経営は363万円、施設花き作経営は452万円だった。
畜産経営(全国)についてみると、酪農経営の1組織当たりの農業粗収益は2億5298万円で、前年に比べ2.7%増加し、農業経営費は2億1724万円で、同3.1%増加した。この結果、農業所得は3574万円となり、前年に比べて0.4%増加した。
その他、繁殖牛経営の1組織当たりの農業所得は38万円減で前年に比べ102.3%の減少。肥育牛経営も1組織当たりの農業所得が762万円で同86.5%の減少となった。養豚経営では同じく1組織当たりの農業所得が5564万円で同28.4%の増加。採卵養鶏経営では農業所得が3444万円の同1.9%増。ブロイラー養鶏経営では2391万円の同13.5%の増加となった。
(関連記事)
・畜産の農業所得 29年酪農・養豚で増加(18.12.25)
・野菜・果樹・花き作の農業所得が減少(18.12.25)
・水田作経営の農業所得11.2%増(18.12.18)
・畑作経営の所得29.6%増加(18.12.18)
・個別経営の所得微増 農水省(18.12.18)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日
-
北海道檜山特産品マルシェ「ひやマルシェ」開催2025年9月12日
-
農福連携 食品産業向け展示商談会「ノウフク見本市2025in大阪」開催2025年9月12日
-
次世代モデルの人工光型植物工場「福井美浜工場」竣工 椿本チエイン2025年9月12日
-
福井市の砂丘地でオリーブ栽培 就農体験の参加者募集中2025年9月12日