北海道、東北は「やや良」-令和2年産作柄 8月15日現在2020年8月31日
農林水産省は8月28日、令和2年産水稲の作柄概況(8月15日現在)を発表した。早場地帯の作柄は、北海道、東北がおおむね「やや良」の見込み。その他は「平年並み」か「やや不良」が見込まれている。
7月に低温、日照不足が左右
東日本を中心とした早場地帯(8月15日現在の出穂済面積割合が平年ベースでおおむね8割以上を占める19道県)のうち、北海道、青森、岩手、秋田、山形の5道県は「やや良」の見込みとなった。「平年並み」は宮城、福島、新潟、富山、石川、福井、鳥取、島根の8県、「やや不良」は茨城、栃木、千葉、長野、三重、滋賀の6県となった。
農水省によると7月の低温と日照不足の影響が全国的に見られるものの、北海道は7月の低温、日照不足がなく、また東北の一部は田植期以降、おおむね天候にめぐまれ良好に推移し、全もみ数が平年並み以上に確保されると見込まれ「やや良」となった。
ただ、7月の低温、日照不足の影響で6県が「やや不良」が見込まれた。早場地帯の収穫量は令和元年産で71.2%を占める。
遅場地帯 半数超が「やや不良」
一方、遅場地帯は12県が「平年並み」で15県が「やや不良」とやや不良が半数を超えている。農水省によると遅場地帯では全体に7月の低温、日照不足の影響を受けた。なお、昨年までは田植の遅い遅場地域の8月15日現在の情報は、同時点の「生育の良否」を示していたが、令和2年産からは気象データと人工衛星データを用いて「作柄」を予測することにした。
その後、8月15日前後からは全国的に猛暑が続いてきたが、その影響は9月の作柄見込みに折り込まれる。また、今後の天候の推移でも作柄は変動するという。
農水省は同日、西南暖地の早期栽培の作柄概況も発表した。それによると作況は徳島98、高知94、宮崎98、鹿児島97、沖縄102だった。
なお、作柄の「やや良」は平年比105~102%、「平年並み」は101~99%、「やや不良」が98~95%に相当する。
(関連記事)
【2019年産米】全国作況「99」-10月15日現在
【2019年産米】全国作況101 北海道・東北「やや良」佐賀・沖縄「不良」 農水省
【2019年】水稲作柄 北海道、東北、北陸は「やや良」-8月15日現在
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日