すべての人に栄養を確保 強固な食料システムを-東京栄養宣言2021年12月9日
12日7日から開催されていた東京栄養サミットは8日、「東京栄養宣言」を採択して閉幕した。
宣言では、地球上では1億4900万人以上の子どもが発育阻害に陥っている一方、20億人が過体重や肥満という栄養不良の「二重負荷」に多くの国が苦しんでいると現状を強調している。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)は2030年までに、「あらゆる形態の栄養不良」を終わらせるとしており、今回のサミットでは健康、食、強靭性、説明責任、財源の5つのテーマ別に今後の行動を取りまとめた。
このうち「食」の面では、「健康でバランスのとれた食事は、SDGsと世界栄養目標を達成するための前提条件」と明記し、「食料安全保障及びすべての人々に対する栄養を確保する強固な食料システムの構築する必要がある」と宣言した。
食料システムは、農業生産、食品生産・加工、貯蔵から消費、回収、廃棄処分まで、一貫した政策と実施が必要だとしている。同時に、気候に配慮した農業への投資の拡大とイノベーションの活用で気候変動に適応すべきことも強調した。ただ、「食料システムを変えるために万能の解決策はない」と9月の国連食料システムサミットでも盛り込まれた認識も明記されている。
宣言採択に先立って金子農相はあいさつし、SDGsや国際栄養目標を達成するには、バランスの取れた健康的な食生活を推進することが不可欠と強調し、栄養改善に向けて4つの点を重視することを表明した。
1つ目は、食料システムの変革にはすべての地域に適用可能な万能策はないことを認識し、「各地域の自然や条件のもとで、最適な解決策を見つけることが何より重要」と述べた。
2つ目はデジタル化など食関連産業のイノベーションの推進、3つ目は栄養改善に役立つ研究、食育活動の推進で個人の行動変容を促すこと、4つ目は途上国の栄養改善については、現地の食文化を生かした健康な食生活の実現に向け、現地の政府、企業と連携した支援を行うと、表明した。
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