農泊 食文化海外発信地域 新たに6地域認定-農水省2022年1月18日
農林水産省は、インバウンド需要を農山漁村に呼び込もうと創設した「農泊 食文化海外発信地域(SAVOR JAPAN)」に、今年度新たに6地域を認定した。
1月14日の認定式で金子原二郎農相は、今回の認定について「来るべきインバウンド需要の回復に備えて着実に準備をしていきたい。地域の力を磨きあげ国産農産物の需要拡大につなぐことを期待したい」などと述べた。
この制度が創設されたのは平成28年度。今回の6地域を合わせ37地域が認定されている。例年取り組み計画を募集し「農泊 食文化海外発信地域」有識者会議委員からの助言を経たのち、国土交通大臣に意見照会を行ったうえで認定する。
6地域の取り組みは以下の通り。
〈青森県十和田市〉
実行組織は(一社)十和田奥入瀬観光機構。十和田湖など豊かな自然と現代美術館が人気で年間2割のインバウンド需要がある。十和田短角牛と使用し。十和田市産にんにくをふんだんに使ったタレで仕上げる「十和田バラ焼き」は市民のソウルフード。
〈宮城県石巻地域〉
(一社)石巻圏観光推進機構が実行組織。世界三大漁場の三陸・金華山沖も東日本大震災被害から立ち直り、壮大な景観や震災関連施設と農、漁業を結びつけた周遊ルートを開発しインバウンド誘致を図る。地元で雑煮に使うほやを通年で食べる料理も検討している。
〈長野県伊那市〉
(一社)伊那市観光協会が実行組織。信州そば発祥の地。大根の搾り汁に焼き味噌を溶かしたつゆで食べる「高遠そば」、日本三大桜名所の高遠城址公園と田園風景など併せた体験を提供する。
〈長野県佐久地域〉
実行組織は、SAKU酒蔵アグリツーリズム推進協議会。300年前から日本酒づくりの歴史があり、酒蔵ホテルをオープン。酒蔵に滞在しながら酒造りをする「蔵人」体験ができる。日本酒文化・食文化の体験を提供。
〈島根県益田市〉
実行組織は、益田の歴史文化を活かした観光拠点づくり実行委員会。豪族益田氏が毛利元就をもてなした饗応料理の保存されていた古文書から再現して提供するほか、鮎釣りやわさび田見学なども体験できる周遊コースを設置している。
〈岡山県津山市〉
公益社団法人津山市観光協会が実行組織。他の地域では見られない津山和牛を活用した独特の牛肉文化が郷土料理として発展。津山城、武家屋敷などの歴史的な町並みや農業体験、アウトドア体験などと併せた食体験を提供する。
金子農相は認定式で担当者と懇談し「地方創生は地域が本気で取り組むことが大事だ。今回の認定をおおいに活用してほしい。外国人だけでなく国内にも目を向けた取り組みを」など述べた。
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