5月の牛肉輸出・前年同月10%減 関税引き上げが影響か 農水省発表2022年7月6日
農林水産省が7月5日に発表した5月の農林水産物・食品の輸出額は1054億円で前年同月比19.1%となったが、牛肉は▲10.3%となった。米国向け牛肉の関税引き上げの影響と見られる。
米国は日本を含めた複数国向けの低関税枠が全量消化されたため、日本産牛肉に対する関税を3月末から引き上げた。
米国向けの牛肉については、日米貿易協定で日本枠200tに加え6万4805tの複数国枠を合わせた6万5005tが低関税枠とされている。
低関税枠は牛肉1kg当たり4.4セントの従量税で日本やブラジル、アイルランド、英国などが利用しており、枠を超過したため、関税は従価税で26.4%に引き上げられた。
農水省によると関税引き上げで米国向け輸出が減少したほか、カンボジア向けも減少し対前年同月比で4億円減の35億600万円となった。対前年比▲10.3%。
畜産品全体では同プラス17.4%の101億円となった。牛乳・乳製品は同プラス20.15、鶏卵は同プラス22.0%と好調だった。
米は同プラス35.8%で5億9300万円。
野菜・果実は同プラス22.1%で29億4000万円となった。りんごが同82.3%、ぶどうが同53.6%など好調だった。
5月の農産物の輸出額は674億円で前年同月比プラス11.8%。加工食品394億円を除く農産品は280億円だった。
1-5月期の4992億円で前年同月比プラス12.0%となっている。
農産物は3292億円で同5.6%の伸びとなった。
農水省によると全体として好調だった要因は、アジアを中心にコロナ禍による外食などの規制が緩和されたことに加えて、円安もあるとしている。
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