日本穀物検定協会に3か月間の業務停止命令 農水省 外国産農産物検査業務めぐり2023年1月24日
農水省は1月24日、日本穀物検定協会が輸入米をめぐって不適正な検査を行っていたとして、外国産農産物の検査業務について2月6日から3か月間の業務停止命令と改善命令を出した。当該の米は政府が管理し、市場には流通していない。
農水省によると、同協会関西神戸支部管内で昨年7月、タイから輸入されたMA米約2800トンを陸上げ中に雨で一部が濡れたため、濡れた米を除いて再検査すべきところ、再検査しないまま検査証を交付した。また8月には、アメリカからのMA米約900トンのうちカビが生えた品質異常の米があったにもかかわらず、品質に問題のない米のみを検査して全量について検査証を交付した。当該の米は政府が管理しており、市場には流通していない。
同省はこうした事態について「登録検査機関としてあるまじき行為」として、2月6日から3か月間、外国産農物の検査業務に関して同協会に業務停止命令を出した。また、全事務所で農産物検査の実施が適正に行われているかを点検し、不適正な行為が確認された場合は、直ちに是正することなどを求める改善命令を出し、同協会が講じた措置について2月24日までの提出を求めた。
今回の措置について、日本穀物検定協会は「関係者に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びし、二度とこうしたことが起きないよう再発防止に努めたい」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日