オーガニック給食を全国展開へ 超党派の議員連盟が発足2023年6月15日
超党派による国会議員有志は6月15日、オーガニック(有機)給食を全国に実現する議員連盟を立ち上げた。全国の小・中学校でオーガニック給食を広め、併せて有機農業を全国に展開して、子どもの健康に配慮した食材を提供しようというもので、入会議員30人超で発足した。共同代表に坂本哲志氏(衆)、川田龍平氏(参)が就任した。
オーガニックを全国に実現する議連の設立総会(衆議院第1議員会館)
みどりの食料システム戦略に基づき、有機農業産地づくりが進んでいる。農水省では地域ぐるみで生産から消費まで、有機農業に一貫して取り組む「オーガニックビレッジ」を2025年までに100市町創出する方針だ。特に有機農業の団地化や学校給食での利用などを重点に進める。
議連はこうした取り組みを促し、全国の小中学校にオーガニック給食を実現させる。同日、衆議院議員会館で開いた設立総会では与野党の議員のほか、全国オーガニック協議会の役員らが出席。同協議会代表理事で、小中学校の給食で100%オーガニック化を実現している千葉県いすみ市の太田洋市長が、オーガニック米を学校給食用に1俵(60キロ)を2万円で買い取り、差額を町で補填していることを報告。「小さな自治体の取り組みだが、子どもの健康と日本の農業発展のため、全国展開したい」と意欲を示した。
また、同協議会副代表の下山久信氏は「公共施設の調達でオーガニック食材を使うよう法制化してほしい」と訴えた。このほか出席した議員からは、食材をそろえるためのオーガニックビレッジの拡大、学校給食の食材に関わる都道府県の学校給食会のあり方などについて意見が出た。
就任した議連の役員は次の通り。
▽顧問=塩谷立(衆・自民)、長妻昭(衆・立憲)
▽共同代表=坂本哲志(衆・自民)、川田龍平(参・立憲)
▽副代表=宮下一郎(衆・自民)、稲津久(衆・公明)、金子恵美(衆・立憲)、池端浩太朗(衆・維新)、舟山康江(参・国民)、田村貴昭(衆・共産)、たがや亮(衆・れいわ)。
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