生産コストDI ▲86.3 大幅マイナス値続く 農業景況調査結果 日本公庫2023年9月25日
日本政策金融公庫は9月21日、担い手農業者を対象にした「農業景況調査」結果を公表した。2023年上半期の農業景況DIはマイナス値が継続、農業経営は厳しい状況が続いている。
調査は7月に実施し約5300の担い手から回答を得た。
23年上半期(1~6月)の農業景況DIは▲32.2で前年度実績から6.9ポイント上昇したが、依然としてマイナス値が継続する結果となった。
業種別ではとくに酪農(北海道▲67.1、肉用牛(▲61.4)で大幅なマイナス値となった。通年見通しは▲31.3で上半期実績が横ばいで推移する厳しい見通しとなっている。
収支DIは▲38.5で前年実績から4.6ポイント上昇したが、採卵鶏以外の全業種でマイナス値となった。
生産コストDIは▲86.3で過去最悪だった前年産実績より2.0ポイント上昇したが、全業種で▲60.0以下の大幅なマイナス値が続いている。
雇用状況DIは▲37.1で労働力を不足を示している。
「設備投資予定あり」は52.8%で前年からほぼ横ばいで推移。業種別では都府県の稲作が60.0%ともっとも高く、酪農(北海道33.5%)、肉用牛(38.1%)と4割を下回った。
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