有償の農業支援サービス 利用者は28% 農水省2025年4月10日
農水省は農業支援サービスに関する意識・意向調査結果を3月28日に公表した。
農業支援サービスとは、不特定の農業者に対して対価を得てドローン散布などの作業受託やデータ分析、農機シェアリング、人材供給などをサービス。調査では認定農業者や団体経営体の代表者1万383人から回答を得た。
有償サービスを「利用している」との回答は28.1%と3割弱にとどまり、で「利用していない」が71.9%だった。
利用している有償サービスは「専門作業受注型」が80.4%ともっとも高く、次いで「人材供給型」26.4%、「データ分析型」9.8%、「機械設備供給型」9.4%の順となった。
利用している専門作業をみると、水田作ではドローンによる農薬散布・施肥(44.6%)、ドローン以外の農薬散布・施肥(50.2%)などとなっている。
ドローンによる農薬散布と施肥の単価は「10a当たり」で設定されているとの回答がもっとも多く、単価は「2000円~4000円」が41.1%、「2000円以下」が35.0%などとなった。
一方、畑作、露地野菜、果樹では「収穫」の割合がもっとも高く、畑作では62.4%と高い。一方、施設野菜、その他の作物では「育苗、草刈り、剪定など」がもっとも高かった。
有償サービスを「利用していない」回答者に今後の利用意向を聞いたところ、利用する意向があるとの回答は29.0%だった。有償サービスの利用者と利用意向のある農業者に理由を聞いたところ、「営農継続のため」が71.8%でもっとも高く、次いで「自身で購入せずに最新機器を活用することができるため」35.3%となった。
今後利用を希望する有償サービスは「専門作業受注型」が57.9%ともっとも高く、次いで「人材供給型」48.7%だった。
一方、有償サービスを今後利用する意向がないとした農業者にその理由を聞いたところ「そもそも農業支援サービスについて具体的に調べていない」が46.3%ともっとも高かった。ついで「農業支援サービスを利用する必要性を感じないから」が46.1%だった。
農業現場での人手が少なくなるなか利用を高めるには、農業支援サービスについての情報発信も必要だといえそうだ。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































