「農業遺産オフィシャルサポーター制度」試行開始 農水省2025年5月29日
農林水産省は、地域と協働で農業遺産を保全・継承する取組を行う企業、団体等を「農業遺産オフィシャルサポーター」として登録する制度を創設。5月28日から試行的に登録を始めた。
農水省は、独自性のある伝統的な農林水産業が営まれる世界農業遺産及び日本農業遺産に認定された地域における農業遺産の保全・継承や、農業遺産を活用した地域活性化を推進している。
農業遺産地域を将来にわたって保全・継承するには、地域住民だけでなく、地域内外の企業や団体など多様な関係者との協働が不可欠となるため、同制度を創設し、試行的に登録を始める。また、現在は取組実績がないが、同制度の趣旨に賛同し、今後取り組む意向のある企業や団体などと農業遺産地域の双方向での情報交換を促進する場として、サポーターバンクの枠組みを設ける。
試行期間中も、オフィシャルサポーターへ登録された企業等には登録証を発行し、企業名やサポーターとしての取組状況について、農水省ホームページ等で紹介する。
試行対象となる農業遺産地域は次のとおり。
◎試行対象の農業遺産地域(5月28日時点)
愛媛県南予地域、岐阜県長良川上中流域、和歌山県みなべ・田辺地域、島根県奥出雲地域、宮崎県高千穂郷・椎葉山地域、兵庫県朝来地域、山形県最上川流域、新潟県中越地域、新潟県佐渡市、山梨県峡東地域、宮城県大崎地域、岩手県束稲山麓地域、三重県鳥羽・志摩地域、滋賀県琵琶湖地域、三重県尾鷲市・紀北町、熊本県阿蘇地域、石川県能登地域、静岡県掛川地域、兵庫県丹波篠山地域、兵庫県北播磨・六甲山北部地域
◎サポーターの登録要件
(1)企業等の Web ページ、SNS、広報誌、ポスター等への農業遺産に関する情報掲載
(2)農業遺産に関する広報資料の配布・掲示、アナウンス等
(3)各種イベント、セミナー、学会、講座、研修等での農業遺産の紹介
(4)農業遺産地域が実施する保全活動への参加、協賛等
(5)農業遺産に係る教育活動、体験活動等の機会の提供
(6)農業遺産に係る地域資源を活用した商品の開発・販売(原則として、農業遺産地域と一体となってPRを行うもの)
(7)その他、農業遺産地域の振興に資すると農林水産省が認める取組
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