ふるさと納税返礼品 果実の品質確保に向けた取り組みを徹底 山梨県2025年6月11日
ぶどうや桃が日本一の生産量を誇る山梨県は、ふるさと納税の返礼品である果実の品質向上および寄附者の満足度向上のため、関係機関が連携し、一体となって取り組んでいる。令和7年度は昨年度の活動に加え、カスタマー・ファーストの対応の徹底や、果実に対する寄附者とのイメージギャップの解消などに取り組み、返礼品果実品質の維持・向上と寄附者の満足度向上を図る。
日本一の生産量を誇る山梨県産ブドウとモモ
山梨県においてふるさと納税は、件数、納税額とも年々増加。なかでも、生産量日本一を誇るブドウ、モモ、スモモなどの県産果実は、人気を集めている。一方で、返礼品を受け取った一部の寄附者に低評価を受けたことから、ふるさと納税返礼品における県産果実の品質を向上し、信頼回復を図るため、県や市町村、ふるさと納税関係事業者などが一体となり、令和5年度に協議会を設立した。
シャインマスカットの目合わせ会
令和6年3月には「ふるさと納税返礼品(県産果実)の取り扱いガイドライン」を策定。研修会の開催や品質基準の周知、目合わせ会の動画配信、返礼品取扱事業者への立ち入り検査などにより、ガイドラインに基づいた返礼品の品質向上に取り組んでいる。
協議会の開催
令和6年度の取り組みのなかで、届いた返礼品に対する問い合わせ対応が不十分だったと寄附者の方から御不満の声があった。また、ふるさと納税サイトの低評価レビューの分析結果から、ガイドラインの遵守により、外観からわかりやすい「品質の劣化」やブドウの「脱粒」など客観的な評価は減少したものの、「味」やモモの「硬さ」といった主観的な評価は横ばいだった。
そこで、令和7年度は、新たに「カスタマー・ファースト」の対応をガイドラインに明記し、ガイドラインに基づく取り組みを徹底する。また、「味」や「硬さ」に関する寄附者とのイメージギャップを解消するため、モモの食べ方や品種特性の丁寧な説明を実施。さらに、品質の平準化を図るため、実物の果実を用いた品質基準の目合わせ会などを、ふるさと納税返礼品事業者を対象として開催する。
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