自民党 農業構造転換推進委員会を新設 委員長に江藤前農相2025年8月27日
自民党は水田政策の見直しや、農業構造を転換するための農地の大区画化など生産性向上対策などを議論する「農業構造転換推進委員会」を設置する。委員長には江藤拓前農相が就任する。
江藤前農相
8月27日の総合農林政策調査会と農林部会の合同会議で宮下一郎総合農林政策調査会長が明らかにした。
委員会は食料安全保障強本部(本部長:森山裕幹事長)と総合農林政策調査会のもとに設置する。
検討事項は、▽新たな水田政策の対応方針、▽官民による備蓄対策のあり方、▽合理的な価格形成を含む流通の円滑化の確保、▽需要に応じた増産に向けた生産性向上の促進策(農地の大区画、共同利用施設の再編集約・合理化、スマート農業技術の導入、輸出産地の育成など)▽米の安定供給を支える関係団体や事業者との連携など。幅広いテーマを扱う。
深堀りした議論を行うために委員会のもとに分科会を設置する。分科会で論点を整理したうえで随時、委員会で議論をまとめる。
江藤氏は記者団に対して「農政は非常に大事な時期を迎えている。覚悟を持って引き受けることにした。現場の声をどれだけ反映できるかということが試金石になると思う」と話し、26日はJA全青協の北川敏匡会長と話し、若い農業者の意見を集約し会議にも参加する要請したと話し、「しっかり皆さんの話を聞いて取りまとめをし、農水省とも大臣ともしっかり意思疎通をして実現を図るのが私の役割」と述べた。
当面は米の生産量や需要量などデータの見直しを議論するという。
「何もデータがなくて需要に応じた生産をしてくださいといってもできない。(統計などデータに)さまざまな手落ちがあったことは明確になったから、反省を込めてできるかぎり正確性を高めていく。米の値段が消費者も生産者も納得してもらえる水準にしっかり落ち着いて、生産が継続できることめざす」などと話した。
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