米価暴落防ぐ対策を 小泉農相に小松JA秋田中央会会長2025年9月5日
JA秋田中央会の小松忠彦会長は9月4日、東京・霞が関の農水省で小泉進次郎農相と面会した。
小泉農相(右)と小松会長
小泉農相は「農政は大きな転換点。ともに前に進めていくためにいいコミュニケーションがとれればいい」と話し、小松会長は「生産者側の声を聞いてメッセージを伝えたい」と述べた。また、秋田は4年連続で大雨被害にあっていることに触れ、小泉農相は見舞いの気持ちを伝えるとともに「農水省として復旧など必要な支援を進めていく」と話した。
面会後に記者団の取材に応じた小松会長によると、基幹的農業従事者が10年後にいなくなるような深刻な担い手不足に対して「需要に応じた増産に若い人たちが意欲をもって取り組めるような支援策」や、2025年産米の生産量が50万t程度増えることをふまえて「出口対策にかかっている。暴落にならないように対策をお願いした」などと話した。
また、生産者側にも現在の米価水準では輸入米や他の食材に需要が奪われてしまう懸念があるとして米価の安定対策についても意見交換した。
そのうえで小松会長は「どちらかといえば消費者に対するメッセージがばかりで、生産者に対するメッセージが足りないという話をしようと思ったが、生産者側のこともしっかり考えていることが聞けたので非常によかった」と語った。
また、今年の集荷状況については、農家組合員とJAとの接点強化に努めてきており、概算金の設定にも「農家に納得感があり、全農も含めJA職員がしっかりと対応してくれて集荷率は昨年より上がっている」という。
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