【決算】売上高19%増の567億円 日本農薬2014年12月2日
日本農薬(株)は11月28日、東京・千代田区のベルサール八重洲で平成26年9月期の連結決算の説明会見を開いた。
日本の農業情勢は、農業従事者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加など、構造的課題の解決は進んでおらず、TPPについても、その影響予測が難しい状況が続いている。
同社の中核をなす農薬事業では、今期は自社開発品目の普及拡販と海外事業の拡大に努めた。また化学品事業では、事業分野の選択と集中を進めた。
この結果、同社グループの売上高は566億9600万円(前期比90億6900万円増、同19.0%増)となった。利益面では、増収効果に加え、ノウハウ技術料の増加もあり、営業利益は94億700万円(前期比19億5600万円増、同26.3%増)、経常利益は93億6100万円(前期比22億1700万円増、同31.0%増)、当期純利益は61億3700万円(前期比14億2200万円増、同30.2%増)となった。
農薬事業は、売上高が同83億円(19%)増の515億円、営業利益は同18億円(27%)増の
84億円だった。国内販売では、園芸用殺虫剤「コテツ」、「ハチハチ」などの原体販売がのびたが天候不順などの影響もあり売上高はほぼ前年並みだった。一方、海外では米国でダニの発生に備える動きがあったことから殺虫剤「ダニトロン」の販売が好調で、そのほか園芸用殺虫剤「フェニックス」の原体販売なども伸びたため、前年を上回った。
次期の業績は、売上高610億円(前期比7.6%増)、営業利益は96億円(前期比2.0%増)、経常利益は91億円(前期比2.8%減)、当期純利益は59億円(前期比3.9%減)を見込んでいる。国内農薬事業では、水稲用殺菌剤「ブイゲット」や「フェニックス」の普及拡販に力を入れる考えだ。
(写真)
決算内容について説明する神山洋一社長
(関連記事)
・大内脩吉さんのお別れ会を催行 日本農薬(2014.11.06)
・新規除草剤「フェノキサスルホン」が農薬登録(2014.10.06)
・「環境配慮が先進的」と評価 日本農薬(2014.10.03)
・ブラジルの合弁会社 共同経営を発足 日本農薬(2014.10.02)
・ブラジルの農薬メーカーへ出資 日本農薬(2014.08.18)
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
【報告3】コウノトリがつなぐ地域と農業 JAたじま常務理事 西谷浩喜氏2024年4月24日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年4月24日
-
タケノコの出荷が最盛期を迎える JA熊本市2024年4月24日
-
有機農業は原発依存症に効く【小松泰信・地方の眼力】2024年4月24日
-
【JA人事】JAびらとり(北海道) 仲山浩組合長が再任2024年4月24日
-
【JA人事】JAいわみざわ(北海道) 引頭一宏組合長を再任2024年4月24日
-
「第20回オフィス防災EXPO【春】」出展 長期保存可能で調理に手がかからない非常食をPR サタケ2024年4月24日
-
福岡で初の体験展示会「アシストスーツEXPOinFUKUOKA2024」開催2024年4月24日
-
東京・大阪のBBQ施設で「ロングライフ牛乳」2万本 GWに無償配布 日本テトラパック2024年4月24日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」徳島県で阿波踊りを体験 JAタウン2024年4月24日
-
期間限定「牛乳が飲みたくなるあんぱん」新発売『ミルク大臣』寺田心の新CM公開2024年4月24日
-
「応援しよう能登!つながろうこども食堂!こどもの日イベント2024」開催 むすびえ2024年4月24日
-
米ぬか由来ナノ粒子の抗がん作用を確認 東京理科大学2024年4月24日
-
不要な「園芸用土」リサイクル回収の取組を強化 島忠2024年4月24日
-
淡路島で収穫体験「Awaji Nature Lab&Resort」27日から開催2024年4月24日
-
総供給高は7か月連続で前年超え 3月度供給高速報 日本生協連2024年4月24日
-
旬のフルーツ詰め合わせた「母の日ギフト」オンラインショップ「Seika」で販売2024年4月24日
-
各界トップランナーの講義を1冊に集約『北海道未来学』発売 コープさっぽろ2024年4月24日
-
温暖化に対応 パインアップル品質予測モデルを開発 農研機構2024年4月24日